挨拶 山崎久道 氏(図書館サポートフォーラム代表幹事)


 図書館サポートフォーラムの代表幹事を仰せつかっております山崎久道でございます。

 ご案内のとおり、先週熊本県を中心にした九州地方で大きな地震がおきまして、大変な被害が続いております。謹んで被災された方々にお見舞いと、亡くなった方のご冥福を心よりお祈りさせていただきたいと思います。

 またそれに関連して図書館の状況が気になりますが、熊本県内で「当面の間休館します」という図書館もある一方で、中には市役所は倒壊してしまったのに時間短縮をして開館している図書館もあって、図書館員の方々がたゆまず活動されていることに深く敬意を表したいと思います。

 さて図書館サポートフォーラム賞も今回18回目を迎えることになりました。この賞のコンセプトは、三点に要約できるかと思います。

 1つ目は、図書館において、非常に地道な活動や専門性を発揮されてきた方々や組織の成果を表彰させていただくということが、第一のポイントとなっています。

 2つ目は、図書館の活動、あるいは図書館に類似する文書館とかも含めてと思いますが、社会に対して広く訴える、あるいはそういった活動に貢献された方を表彰させていただくというのが、第二のポイントとなっています。

 3つ目は、図書館の国際化というものに非常に貢献された、例えば国際支援とか、あるいは国際的な交流活動、もしくはその中における日本の地位を高めることに貢献された方を表彰させていただくというのが、第三のポイントとなっています。

 大体この専門性、社会的意義、国際貢献といった三つを柱にして、本日会場に来られている末吉哲郎、元代表幹事のご発案で始められた賞でございます。

 今回はそれぞれ非常に高い貢献をされたお三方、図書館におけるレファレンス活動、あるいは専門分野の重要なデータベースの構築、あるいは図書館活動に関係した地味な分野ではあるが重要な出版活動を続けられた方々を表彰させていただくことになりました。おそらくこういった方々の活動がもっともっと世に知られて発展すれば、日本は「情報貧国」でなくなると思います。そういった汚名はいつか必ず返上できるものと思っております。

 表彰選考の内容についてはこの後表彰委員長より詳細をご説明いただきますので、私からは省略させていただきます。

 どうもありがとうございました。