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光峰の“書”とは、まさに世阿弥の「秘すれば花」そのもの!
墨線 加藤光峰の世界―筆墨心画集 甲骨文字・金文に魅せられて
The World of Koho Kato
著 者: 加藤光峰〔著〕 心
心(箱のデザイン)
墨線 加藤光峰の世界―筆墨心画集 甲骨文字・金文に魅せられて
表紙
定 価: 本体9,200円+税
刊行年月: 2008年2月
ISBN: 978-4-8169-2090-5
判型・頁数: A4変型判・190頁
 
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著者紹介: 加藤光峰 加藤光峰 (かとう・こうほう)
1934年生まれ。書家。北海道室蘭市出身。桑原翠邦に師事。1957年東京学芸大学書道科卒。卒業制作で古文作品「殷人尊神」を書く。以来、一貫して古代文字を主たるモチーフに絞り、『墨線の生命』を追求。亀甲会を主宰し、毎年上野の森美術館で亀甲展を開催。1961年銀座・松坂屋画廊で第1回個展を開いた。2002年ビデオ「亀甲会の理念と実践」でその制作過程を初公開。2005年キリンビールのCMに出演し、俳優の高嶋政伸と共演した。2007年New York五番街フォーブス画廊にて個展を開催。
掲載作品の抜粋
殷代 青銅器 龍紋盤金文図象「魚」
殷代 青銅器 龍紋盤金文図象「魚」 82×160cm

星 雲
星 雲 130×130cm
雪 華
雪 華 130×130cm

甲骨曼荼羅
甲骨曼荼羅 120×120cm
金文曼荼羅
金文曼荼羅 120×120cm
内 容:

文字の根源から学ぶもの

 私は、文字の源泉から人間の内面律を学び取りたいと願っています。そのためにも出来るだけ幅広く、そして奥深い「芸術的想像力と思索力」を身につけたい。古代文字は最もシンプルな形体で、しかも格調も兼ね備えています。また、私には人間の普遍的な美意識と訴求力(エネルギー)が強く感じられます。

 それらが私の制作意欲をおおいに駆り立ててくれますし、私の生きる意味までも訓え導いてくれるような気がする昨今です。

(第II部エッセイより抜粋)

序: 筆墨心画集を祝す

藤井 善三郎(京都・有鄰館館長)

  古代人の感性を、現代に蘇がえらせる人、その人こそ、加藤光峰です。
  三千年以上も隔たる甲骨文、そして金文、いずれも全身全霊で、生れた魂の結晶と、言えましょう。
  その魂の叫びに、敬愛の心をもって、耳を傾け、墨線で、大胆にして、繊細に復活を可能にしたのは、加藤光峰の眞理に向き合う、真摯な姿勢と、燃ゆる情熱によるものです。
  ひとたび筆をとり、墨線に立ち向う時には、時代を超越して、そこには、加藤光峰の世界が、広がります。
  鑑賞者が、彼の作品と対面すると、その内面に潜む思いが、古代人と対話した彼の声として胸に響き、感動させられます。
  入魂された筆勢は、躍動的で、エネルギーに満ちあふれながらも、清らかで、神聖な美を感じます。
  これは、加藤光峰の人間性に起因すると思います。
  彼の人間愛が、いにしえの古代人の心をも、知りえるのであり、又、固定観念をもたず、形式や権力に囚われることなく、常に、より新しく、創造的な制作意欲によってこそ、なしえる芸術でありましょう。
  加藤光峰の永遠の命が宿る線は、気韻生動にして、世の中の如何なる変化にも屈せず、突き進む迫力があります。
  その反面、彼の優しさと、温くもりが、作品に、えも言われぬ、ゆとりをもたらせ、親しみと、共感を覚えさせるのでしょう。
  古代文字に魅せられ、ほとばしる墨線に、その発露を求めた作品を、加藤光峰の芸術思想と共にまとめた作品集の出版は、大きな喜びであり、必ずや、人々に新しい発見を喚起すると信じています。
  出版を機に、今後の内外での、益々のご活躍を念じています。
 


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