『斉藤 斎藤さん』?
 
北川 和彦
 斉藤斎藤さん(32歳)歌人。ずいぶん人を食っているが、実在の人物で、しかも本名。短歌の世界で注目を浴びる型破りの新人。本人によると「名前は一応、本名なんで。親も若気の至りだったんでしょう」。
 「ものとものの間に、すき間がありますよね。すき間は普通、表現できないけど、表現できないそれをフレームでとらえるのが短歌だと、ぼくは思う」  
 「たとえば斎藤茂吉みたいにコッテリした『われ』でいける時代ではない。みんなむき出しで放り出されて、『私って何?』を構築しなきゃならない」  
 「都内の大学をテキトーに卒業し、現在、ニートまでは行かない」アルバイト勤務で、正社員歴なし。まさに「ニート・フリーター200万人時代」の前線に立つ歌人である。  
(朝日新聞2005.5.11より抜粋)
 「さいとう」さんには「斉藤」「斎藤」「齊藤」「齋藤」など字体が種々あるが、これは新旧字体の違い。「斉藤斎藤」さんは異字なのが唯一の救いでしょうか。
 「斎藤」姓は東日本に多く、「斉藤」姓は西日本となぜか新潟県に多いという。また、北海道では東北と新潟からの移住者が多いため、全国区で唯一「斉藤」と「斎藤」の両方が多い地域となっている。「金子」「兼子」「恵美」「江美」「司」など、姓と名に共通する姓名は多いが、婚姻・養子縁組などで「兼子兼子」さんが現れても不思議ではないでしょう。話は変わりますが「一二三重夫」さんを電話帳でみつけましたが、「一二三 四五六」(ひふみ しごろく)さんっていないでしょうか。
2005.8.16 UP
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■著者略歴
 北川 和彦(きたがわ かずひこ)
  【現在】EYEマーク音声訳推進協議会事務局長、音訳講座講師
【履歴】国立国会図書館司書監・視覚障害者図書館協力室室長、全国点字図書館協議会(日本盲人社会福祉施設協議会点字図書館部会)録音朗読委員会委員、JBS日本福祉放送ディレクター、日本点字図書館情報サービス課(現・奥村文庫)、厚生省委託図書選定委員、「朝日カルチャーセンター立川」音訳講座講師、切手の博物館図書専門委員
   

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