第2回 図書館サポートフォーラム賞受賞

本間 一夫氏

社会福祉法人 日本点字図書館理事長

本間 一夫氏(代理 佐藤 眞平氏)
【日本点字図書館ウェブサイト】
【受賞のことば】(代理 佐藤 眞平氏)
 ただいまご紹介に預かりました日本点字図書館の佐藤と申します。本来でありましたら私どもの理事長の本間一夫が出て参るのが本当だと思いますが、本間は満84歳という高齢のうえ全盲で目が見えませんので、夕方の外出は私どもから本人に控えるようにお願いしているというのが現状です。不肖佐藤が代理で参りました。 今日は大変立派な賞を頂戴致しましてありがとうございます。私ども日本点字図書館は高田馬場のすぐ側にあり、地味で目立たない仕事と言ったらあれですけれども、毎日100名ぐらいの人間がこつこつと盲人に向けた本を作ったり貸し出したりしています。そんな私たちに対しスポットライトをあてていただき表彰されるというのは、職員もたいへん志気が高揚するものと思います。明日は頂戴いたしました楯を玄関に飾りまして、これからも多いにがんばろうと思います。
 私どもの図書館の名称には日本がついていますので、ご存じない方は国立か都立の点字図書館だろうと思いがちなんですが、日本点字図書館は純粋に民間の一施設でございます。国や東京都からも補助金は頂戴しておりますけれども、私どもの一年間の総事業費に占める割合は23%くらいでございます。しかも今、財政が非常に苦しいということで、年々、前年比減額されているような状況でございます。それを埋めるのにはどうすればいいか。皆様方のお手元にある事業案内とか監査録をお読みいただければと思います。今日は授賞式に参上致しましたので、募金のお願いにきたわけではございませんので、割愛させていただきます。
 晴眼者の方々はあまりご存じないかもしれませんが、盲人の中ではやはり日本点字図書館は最も古くて最も大きい図書館です。また点字図書館と公共図書館というのは非常に大きな違いがございます、それもしゃべると長くなりますのでここでは割愛させていただきますが、百聞は一見に如かずという言葉があります。一度、高田馬場の駅から4、5分の所にある私どもの図書館にぜひお越しいただければ、点字図書館がどういう仕事をしたりどういうことをやっているかということがよくお分かりいただけると思います。
 本当に今日はたいへん栄えある賞を頂戴いたしましてありがとうございました。心から御礼申し上げます。

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