〜第10回 図書館サポートフォーラム賞受賞〜

佐藤 正

(ライブラリー・カフェ・ヴィッセン)

  【受賞理由】
大学で司書資格を取得され、都内の医学図書館、短大図書館で司書として永く勤務の後、コンピュータシステム会社に転じた。その後、「司書という職業の持つ意義を生かしたカフェを経営する」という年来の夢を実現させるために、会社を退職し、起業方法の研修、紅茶等食品提供に関する資格を取得した後、2006年4月に「ライブラリー・カフェ・ヴィッセン」を多摩市に開いた。カフェの心地よさ、ライブラリーの情報提供機能、コミュニティとしての人の交流という3点の明確で魅力的なコンセプトのもとに運営されている。
【受賞のことば】

 ただ今ご紹介にあずかりましたライブラリー・カフェ・ヴィッセンの佐藤と申します。本日は、大変光栄な賞を頂きまして、誠にありがとうございます。

 実は、前もってフォーラムの事務局の方から、受賞のスピーチをと、言われていまして、何を話そうかと思って、過去に受賞された方々のスピーチをフォーラムのホームページで拝見いたしました。皆様非常に謙虚なスピーチをなさっていますが、私などは、まさに青天の霹靂と申しましょうか、戸田先生からもご連絡いただきましたが、はたして私に受賞の資格があるのだろうかと思いました。

 若作りをしておりますが、実はかなり長く図書館業界で仕事をさせていただいております。ただ長いだけで、最初に私立大学の薬学部の図書館に就職したのは昭和55年、西暦ですと1980年になります。それから、医学部の図書館に転勤になり、その大学を退職して都内の短期大学の図書館に転職いたしました。カフェを開業する前は、図書館システムの会社に9年程勤務しておりました。

 なんだかんだで、かれこれもう28年になりますが、ただ単に長かっただけで、このような名誉ある賞を頂けるのは本当に光栄の限りです。

 ご紹介で、現在ライブラリー・カフェを経営とありましたが、ここから都営新宿線でどんどん西へ行ったところの多摩ニュータウンの永山と言う駅の近くで営業しております。ここにいらっしゃる戸田先生、青山学院大学名誉教授の古賀先生には、遠方にもかかわらずカフェにお出で頂きました。また、図書館システム会社に在職していた時にお世話になりました元三井住友海上情報センター長の植村様にもお出で頂きました。3人の方がお店の様子や、コンセプトを評価して頂いた事が、今回受賞の推薦を頂いたところではないかと、思っております。

 開業して2年になりますが、意外に図書館の機能について、カフェにいらっしゃるお客様があまりご存じないのに驚かされました。やはり市の図書館での利用と言うと、新刊の貸出を期待している感があります。近隣の図書館では、インターネットで蔵書検索が出来ますよ、とか、最近では大学図書館も市民に開放しています、と教えると驚かれます。カフェが図書館との橋渡しの役割が少しでも出来ればと思っております。

 これからも皆様にご指導、ご支援を頂きながら、長くカフェを営業出来ればと思っております。ただ、なかなかカフェの経営も難しいですね。飲食業の経験は学生時代に少しありましたが、飲食だけで経営をまかなうのは、なかなか難しいですね、ようやく2年経過しましたが、今日も実は、3時まで営業していまして、この授賞式に参加する為に、3時以降は臨時休業して来ました。今日は、皆様にお会いするのを楽しみにしていました。本日は、本当にありがとうございました。これからもご指導宜しくお願いいたします。

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