挨拶 山崎久道 氏(図書館サポートフォーラム代表幹事)


 図書館サポートフォーラムの代表幹事を務めさせていただいております山崎久道と申します。

 図書館サポートフォーラム賞も今回17回目を迎えることになりました。この賞は、本日会場に初代の代表幹事を務められた末吉哲郎さんがいらっしゃっていますが、図書館サポートフォーラムが様々な図書館に関わる活動、とくに個人を顕彰することを目的に始めて、今に続いているものです。

 この賞のコンセプトは、大体三点に要約できるかと思います。

 1つ目は、図書館員の日々の仕事に関わる専門性を活かしたユニークな業績や地道な活動などがあります。そういった方々の地道な活動に光を当ててその成果を顕彰させていただき、応援していこうじゃないかということが、第一の柱となっています。

 2つ目は、図書館の価値というか、非常に大事なものであるということが日本の社会において十分に理解されているわけではありません。図書館には予算がつきにくいとか、選挙の票につながりにくいとかいろいろな理由を挙げる方がおられますが、皆さんご案内のとおり図書館は民主主義における情報に関わる社会的施設ですから、日本が本当の意味で先進国あるいは民主主義国たろうとすればそういった社会基盤を大事にするのは当然のことです。そういった図書館の社会的意義に関わる活動をしたり、世の中にアピールする活動をされている方を顕彰しようというのが、第二の柱となっています。

 3つ目は、国際的な図書館に関わる活動、例えば発展途上国における図書館支援とか、途上国の子どもたち、中には教科書以外の本は見たことがないというような国の子どもたちへの文庫活動をなされた方がいらっしゃいます。そういった国際的な図書館や読者への支援をした方を顕彰するというのが、第三の柱となっています。

 大体この専門性、社会的意義、国際貢献といった三つの観点から活動をされている方に対して、毎年表彰させていただくことでこの賞は続いてきているわけです。このコンセプトは第1回目の時からほとんど変わってきていないと思います。

 表彰選考の内容についてはこの後水谷表彰委員長より詳細をご説明いただきますので、私からは省略させていただきます。

 どうもありがとうございました。