最近の書誌図書関係文献
(有木太一編)

カバー写真

第225回 外国人名編(2026年10月)

2026.10.16 update

キーワード 書誌表示 編著者名 『書名 巻次』/「誌名 巻.号.通号」 発行所 発行年月 掲載頁
アールフォルスLV 参考文献 レヘトO 『知の頂点へ : ラルス・アールフォルスの生涯』 内田老鶴圃 2026.5 p148-152
アーレントH 著作 ストーンブリッジL 『ハンナ・アーレントのように考える : 私たちには世界を変える自由がある』 柏書房 2026.4 p376-375
アサワR 参考文献 チェイスM 『ルース・アサワ : 触れるものすべて』 書肆侃侃房 2026.5 p409-410
アタリJ 参考文献 アタリJ 『ジャック・アタリ豊かな人生を送るための金言集 : 欧州最高峰の知性が伝えたい「知識・文化・倫理」の基本原則』 プレジデント社 2026.2 p302-300
アドルノTW 読書案内 細見和之 『アドルノ : 非同一性の哲学』 講談社 2026.3 p326-330
安重根 参考文献 斎藤充功 『安重根はなぜ伊藤博文を撃ったのか : 革命義士の原像を探る』 論創社 2026.3 p242-243
李箱 作品年譜 李箱 『李箱作品集成 増補新版』 作品社 2026.2 p355-358
イェイツWB 参考引用文献 高橋優季 『W・B・イェイツとP・A・トラクエア : スコットランドの歌鳥が魅せる美の世界』 小鳥遊書房 2026.3 p137-144
ウィトゲンシュタインL 参考文献一覧 飯田隆 『ウィトゲンシュタイン : 言語の限界 増補新版』 筑摩書房 2026.3 p8-13b
ウィニコットDW 文献 カーシュナーLA 『ウィニコットとラカンに学ぶ : 臨床的対話とその思想』 日本評論社 2026.2 p293-266
ウェブスターJ 著作リスト* ウェブスターJ 『おちゃめなパティ、カレッジへ行く』 新潮社 2026.2 p279-280
エドワード7世 参考文献一覧 君塚直隆 『エドワード七世と欧州の黄昏 : 第一次世界大戦前夜の「奇跡の平和」』 中央公論新社 2026.3 p383-379
エリーザベト 参考文献一覧 ヴォツェルカM* 『シシィの肖像 : 皇妃エリーザベトをめぐる神話と実像』 白水社 2026.3 p5-8b
エリザベス女王(2世) 参考文献 君塚直隆 『エリザベス女王 : 史上最長・最強のイギリス君主 増補』 中央公論新社 2026.2 p332-327
カントI その後の研究書 高峯一愚 『カント純粋理性批判入門 新版』 論創社 2026.6 p519-530
ギンズバーグA 参考文献 ヤリタミサコ 『アレン・ギンズバーグ : 裸形の生と詩と』 水声社 2026.3 p153-158
クリスティA 参考文献 <広野由美子> 『春にして君を離れ』 光文社 2026.5 p382-383
ケアリーE 著作リスト <古屋美登里> 『劇場の子イーディス・ハラー 下』 東京創元社 2026.7 p376-377
ケインズJM 文献 スキデルスキーR 『ケインズ : 不確実性に挑んだ知の巨人』 白水社 2026.5 p10-13b
ゲーテAv 文献 オスヴァルトS 『息子の言い分 : アウグスト・フォン・ゲーテ伝』 法政大出版局 2026.7 p33-40b
ゲーテJWv 文献一覧 アドP 『生きることを忘れるなかれ : ゲーテと精神的修練の伝統』 法政大出版局 2026.2 p1-2b
コルバンA 参考文献 小倉孝誠 『アラン・コルバン : 感性と表象の歴史学』 水声社 2026.4 p165-173
シューベルトF 参考文献 梅津時比古 『梅津時比古セレクション 2 シューベルト研究 1 ざわめく菩提樹』 春秋社 2026.4 p380-377,
549-547
蒋介石 参考文献一覧 陳春松 『日記で紐解く蒋介石の戦時外交 : 日中戦争と国際関係』 晃洋書房 2026.3 p5-13b
張作霖 参考文献史料 澁谷由里 『張作霖 : 満洲の覇者、未完の「愛国」』 岩波書店 2026.2 p215-218
ティンバーゲンN 著作一覧 クルークH 『ニコ・ティンバーゲン : 動物行動学を築いたナチュラリスト』 紀伊國屋書店 2026.6 p587-578
デカルトR 文献 デカルトR 『世界論』 筑摩書房 2026.7 p291-296
デュルケムE 参照文献一覧 近藤和敬 『哲学者デュルケム : 哲学の脱人間主義のために』 水声社 2026.5 p367-378
ドイルAC 参考文献 関矢悦子 『コナン・ドイル初期作品世界 : シャーロック・ホームズ誕生の道筋』 原書房 2026.6 p490-494
ネルヴァルGd Bibliographie 原宏之 『ネルヴァルの新生 : ファンタスムとしてのエクリチュールと自伝的エクリチュール』 書肆水月 2026.2 p485-480
ハーディT 書誌(選) <原雅樹> 『トマス・ハーディを読む : 文学の可能性を求めて』 音羽書房鶴見書店 2026.2 p506-495
白先勇 引用参考文献一覧 八木はるな 『白先勇文学が召喚されるとき : ある中国語作家の創作人生とその受容』 関西学院大出版会 2026.2 p222-232
ハイエクFAv 参考文献 池田幸弘 『自由・秩序・進歩 : ハイエク『自由の条件』を読む』 慶應義塾大出版会 2026.2 p397-404
パウロ 参考文献 デイヴィースJ 『パウロと黙示 : 黙示的パウロの研究史と展望』 教文館 2026.3 p237-250
バラードJG 参考文献 奥畑豊 『J・G・バラード : 混沌とした世界を映すフィクション』 三修社 2026.3 p306-325
バルトR 書誌 バルトR 『作者の語彙 : セミナーと『ロラン・バルトによるロラン・バルト』の未刊断章』 水声社 2026.6 p345-360
ピーコ・デッラ・ミランドラG 文献一覧 ピーコ・デッラ・ミランドラ 『人間の尊厳について : ピーコ・デッラ・ミランドラ著作集』 知泉書館 2026.5 p633-677
フェルメールJ 参考文献 千足伸行 『なるほどフェルメール』 河出書房新社 2026.6 2pb
フォルネスMI 引用参考文献 <戸谷陽子> 『フェフアンドハーフレンズ』 論創社 2026.3 p173-174
プリーストC 単独著書 <大森望> 『不死の島へ』 東京創元社 2026.2 p342-343
ヘーゲルGWF 文献一覧 竹島あゆみ 『<承認>の軌跡 : ヘーゲル社会哲学の生成と発展』 晃洋書房 2026.3 p9-21b
ヘルバルトJF 引用文献一覧 小山裕樹 『無限と崇高の教育学 : J・F・ヘルバルトにおける完全性概念の研究』 法政大出版局 2026.2 p1-19b
馬伯庸 邦訳 <大恵和実> 『ドラゴン・メトロ : 地龍鉄道』 早川書房 2026.7 p228-229
ミッテランF 参考文献 吉田徹 『ミッテラン : 現代フランスを率いた理想と野望』 中央公論新社 2026.3 p261-250
孟子 参考文献 孟子 『孟子コンプリート : 全文完全対照版 : 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文 新装』 誠文堂新光社 2026.2 p636-637
モディリアーニA 参考文献 岡田温司 『シン・モディリアーニ』 青土社 2026.4 p1-2b
モリスS 参考文献 モリスS 『サラ・モリス取引権限』 平凡社 2026.2 p195-196
ラデクK 参考文献一覧 米田綱路 『越境者ラデク : ロシア革命までの東欧世界1885-1917』 現代書館 2026.3 p854-832
(11-33b)
レムS 著作と日本語訳 <後藤正子> 『レムかく語りき : スタニスワフ・ベレシとの対話』 国書刊行会 2026.6 p19-22b
ロジャーズI 著作リスト ロジャーズI 『魔都シカモア』 新潮社 2026.4 p560-565

凡 例

 * : 他件名・書誌表示・編者略
 〈 〉 : 書誌部分編者
 p1-3b : 後付部分に書誌があって、頁付がある場合
 3pb : 後付部分に書誌があって、頁付がない場合
 ☆ : 図書単行書誌
 ks : 菊判
 46s : 四六判
 p7」 : 第7頁1頁のみのもの
 89p : 全頁
 prr : 各章末

編者:有木太一ふとし紹介

 1968年11月、東京都杉並区の産婦人科で生まれ、世田谷区で乳幼児期を過ごし、小学校入学時に群馬県に移る。市立の小・中学校と県立の高校を卒業し、少し長い浪人期間を経て、早稲田大学第二文学部(現文化構想学部・文学部)に入学。“大学5年生”の時、図書館司書資格関係の講座を受講し、深井人詩・中西裕両先生に師事。この縁で、2018年2月「最近の書誌図書関係文献」を引き継ぐことになった。また、『書誌年鑑』2016・2017年版で編集作業を見習い、2018年版から編者に就任した。現在は東京都特別区西部在住。

 これまで連載を続けられた中西裕先生は、連載開始から満10周年となる2018年1月をもってご勇退されました。2008年2月からの10年間、本当にお疲れさまでした。この2月からは、有木太一が担当します。未熟者ですが微力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。体裁や掲載ルールなどは、基本的にこれまでと同じです。

2018年2月 有木太一

2008年「最近の書誌図書関係文献」再開にあたって(中西裕ゆたか)

 『日本古書通信』誌で長期にわたって連載され、2007年7月をもって終了した「最近の書誌図書関係文献」が日外アソシエーツ社のご厚意でここに復活することとなった。

 歴史をたどってみると、書誌学者天野敬太郎が昭和15年(1940年)に連載を始め、戦争が激しくなったために昭和19年(1944年)に中断、10年のブランクを経て戦後昭和29年(1954年)に再開されている。天野は昭和42年(1967年)に手を引き、深井人詩氏にバトンタッチされた。その後渡辺美好が共編者となった時期を経て、最後に中西が引き継ぐこととなった。中断期間はあるものの、想像を絶するほど長い時代にわたって、この連載は書誌の世界を眺めてきたことになる。

 再開される本連載では『日本古書通信』誌での形式を基本的にすべて踏襲することとした。したがって、ここで紹介していくのは新しく編まれた書誌・目録である。1冊全体が書誌であるものはもちろん、研究書に収められた参考文献なども対象とする。あるいは著作家の伝記に付けられた年譜も著作物が記されていれば採録することとする。もうひとつの柱である「図書関係文献」は年に1回程度とりあげることとなろう。唯一異なるのは書名等の長さに制限を加える必要がなくなったことぐらいである。

 Webの世界に親しんでいない方にご覧いただけないのは残念である。携帯電話を持たず、電子辞書も敬遠している、本質的に活字人間である編者としては、できることなら印刷媒体での再開を企図していたのが正直なところだが、時代は想像以上に進んでいる。昨秋、新語事典が1種を残して刊行休止と伝えられたのは象徴的な事態であった。Web上での新語検索が主流となったことによるという。暮になると店頭に山のように詰まれていた新語辞典を見ることがもうなくなるのかと思うと、まことに寂しい。

 ともあれ、こうして再開されることは編者にとってもまことにありがたいことである。1年間の「書誌の書誌」を集積した『書誌年鑑』を発行する出版社のホームページ上で連載できることはあらゆる意味で願ってもないことである。ぜひご活用いただき、あわせて漏れているもののご指摘などを伺えるとすれば、Webでの公開の意義も高まることであろう。

2008年2月15日 中西 裕(昭和女子大学教授)

TOP