第220回 件名編(2026年5月)

2026.5.15 update

キーワード 書誌表示 編著者名 『書名 巻次』/「誌名 巻.号.通号」 発行所 発行年月 掲載頁
囲碁 おすすめ囲碁本 大沢摩耶 『仕事と人生に効く教養としての囲碁入門』 PHP研究所 2026.2 p260-261
意味論 参考文献 細谷行輝 『異能の言語学者関口存男の意味形態論入門 : AI人工言知能への応用の可能性』 三修社 2026.2 p247-250
イワナ 引用文献 今西錦司 『イワナとヤマメ : 渓魚の生態と釣り』 山と溪谷社 2026.2 p354-356
英語発音 文献一覧 ブリュラールI* 『世界の英語発音 : 実地調査に見るその多様性』 三省堂 2026.2 p311-333
絵巻物 参考文献 山本陽子 『絵巻の楽しみ』 KADOKAWA 2026.2 p304-310
温泉地 参考文献 笠井雅直 『温泉と鉄道の近代史 : 湯治からレジャーへ』 吉川弘文館 2026.2 p211-221
がん 参考文献 久坂部羊 『あなたの命綱』 朝日新聞出版 2026.2 p298-299
危機管理 参考文献 福田充 『リベラルアプローチでひらく危機管理学』 ミネルヴァ書房 2026.2 p193-203
吃音 文献一覧 橋本雄太 『吃音と学校教育 : 伊沢修二の楽石社から「吃音者宣言」までの変遷』 晃洋書房 2026.2 p123-126
軍隊 参考文献 佐藤俊之 『世界の戦士図鑑 : 武装と戦術で読み解く』 ナツメ社 2026.2 p238-239
経営計画 参考文献 糸久正人 『ルールを制する者が未来を制す : 日本の技術を「競争力」に変えるイノベーション戦略』 中央経済社 2026.2 p247-255
検屍 参考文献 ヴァレンタインC 『ヴァレンタイン博士の解剖日記 : 遺体安置所から見つめた生と死』 化学同人 2026.2 p348-351
原子爆弾 参考文献 高橋信雄 『裁かれた<偽りの科学> : 原爆訴訟判決文から見えた真実』 花伝社 2026.2 p390-391
考古学 引用参考文献 小泉龍人 『ワインとビールの考古学』 同成社 2026.2 p185-192
高次脳機能障害 文献表 澤岡友輝 『見えない障害が生じた人たち : 高次脳機能障害の社会学』 生活書院 2026.2 p195-203
交通 文献 土谷敏治 『公共交通と市民の日常移動』 古今書院 2026.2 p227-231
広汎性発達障害 参考文献 横道誠 『自閉スペクトラム症者が小説をめぐって語りあう : そこに想像力と他者理解の障害は存在するのか?』 金子書房 2026.2 p197-201
国際刑事裁判所 引用参考文献 藤井広重 『現代アフリカの対外政策と国際刑事裁判所 : 司法介入に対するアフリカのバックラッシュ』 晃洋書房 2026.2 p187-223
刺繍 参照文献 今堀恵美 『刺繡が変える女性たちの世界 : ウズベキスタン刺繡制作の民族誌』 春風社 2026.2 p344-357
死生観 文献表 山本伸裕 『日本人の死生観を問う : 「やまと言葉」の倫理学』 NHK出版 2026.2 p273-276
自動車産業 参考文献一覧 板垣暁 『自動車産業危機の時代と規制 : 1960~70年代の環境・安全規制政策とその意味』 晃洋書房 2026.2 p329-338
呪術 参考文献一覧 加須屋誠 『呪術と美術』 中央公論美術出版 2026.2 p195-207
小児栄養 参考文献リスト 面家健太郎 『うちの子、今の食事で栄養的に大丈夫ですか? : 医師が教える子どもの元気をつくる食事術』 日本実業出版社 2026.2 p223-224
醤油 参考資料一覧 金内誠 『醬油大全』 東京堂出版 2026.2 p248-246
食生活 引用文献 伊藤優 『保育所における「食事の連絡帳」を通した連携に関する研究』 風間書房 2026.2 p201-213
女性問題 参考文献 江原由美子 『フェミニズム』 岩波書店 2026.2 p269-272
人口 参考文献 小山洋司 『人口問題に直面するEU : 周縁国からの人口流出と過疎化』 花伝社 2026.2 p182-200
信託法 文献 道垣内弘人 『条解信託法 2版』 弘文堂 2026.2 p5-7f
信用金庫 参考文献 村本孜 『信用金庫成立史』 金融財政事情研究会 2026.2 p203-205
水底考古学 参考文献 佐々木ランディ 『水中遺跡はそこにある』 筑摩書房 2026.2 p281-286
戦争 文献紹介 クラウゼヴィッツCv 『戦争論 : レクラム版 新装改訂』 芙蓉書房出版 2026.2 p372-369
注釈と参考文献 ハワードJ 『卵 : その誕生がすべてを変えた』 河出書房新社 2026.2 p251-236
電子回路 参考文献 佐野勇司 『アナログ回路の入門書 : やさしく解説!しっかりわかる!』 オーム社 2026.2 p190-191
独占禁止法 文献 長澤哲也 『取引適正化法制の解説と分析 : 優越的地位濫用規制・取適法・フリーランス法』 商事法務 2026.2 p19-21f
人形 参考文献 是澤博昭 『人形』 法政大出版局 2026.2 p421-432
発達障害 もっと知りたい人へ 砂川芽吹 『「個性」ってなんだ? : 発達障害について知る本』 Gakken 2026.2 p108-111
半導体産業 参考文献一覧 日本経済新聞社 『半導体覇権 : 国家に翻弄される巨大企業』 日経BP日本経済新聞出版 2026.2 p310-306
引揚者問題 参考文献一覧 木村由美 『樺太からの引揚者と戦後北海道』 北海道大出版会 2026.2 p224-233
避難 参考文献資料 須沢栞 『大規模災害時の広域避難と居住の復興 : 東日本大震災の記録岩手県盛岡市の生活再建へ向けた支援』 慶應義塾大出版会 2026.2 p10-18b
文化財保護 参考文献 山田菜の花 『3・11復興ふるさとの記憶を遺す希望の文化財』 淡交社 2026.2 p291-302
放送法 参考文献 杉原周治 『ドイツ公共放送と法規制 : 公共放送のオンライン・コンテンツをめぐる法規制のあり方と紛争解決』 信山社 2026.2 p445-452
法哲学 引用参照文献 法哲学事典編集委員会 『法哲学事典』 丸善出版 2026.2 p437-491
簿記 参考文献 佐藤真良 『寄り道だらけの会計世界史 : 簿記会計がもっと面白くなる10のエピソード』 金風舎 2026.2 p387-395
哺乳類 参考文献 南正人* 『哺乳類の食事事典』 山と溪谷社 2026.2 p127-126
未来論 参考文献 樋口恭介 『21世紀を動かす思想 : 加速主義・プルラリティ・SFプロトタイピング』 集英社 2026.2 p249-251
免疫学 参考文献 ライマンM 『脳のなかの免疫、免疫のなかの心』 みすず書房 2026.2 p11-34b
夜間中学 引用参考文献 江口怜 『夜間中学との出会い方 : 未来を考えるための歴史』 東京大出版会 2026.2 p315-340
予備校 参考文献 小林哲夫 『予備校盛衰史』 NHK出版 2026.2 p314-315
歴史教育 文献一覧 小川輝光 『<水俣の学び>と歴史教育 : 教室と社会をつなぐ歴史実践』 績文堂出版 2026.2 p299-315
和算 文献 建部賢弘 『綴術算経』 岩波書店 2026.2 p255-263

編者:有木太一ふとし紹介

 1968年11月、東京都杉並区の産婦人科で生まれ、世田谷区で乳幼児期を過ごし、小学校入学時に群馬県に移る。市立の小・中学校と県立の高校を卒業し、少し長い浪人期間を経て、早稲田大学第二文学部(現文化構想学部・文学部)に入学。“大学5年生”の時、図書館司書資格関係の講座を受講し、深井人詩・中西裕両先生に師事。この縁で、2018年2月「最近の書誌図書関係文献」を引き継ぐことになった。また、『書誌年鑑』2016・2017年版で編集作業を見習い、2018年版から編者に就任した。現在は東京都特別区西部在住。

 これまで連載を続けられた中西裕先生は、連載開始から満10周年となる2018年1月をもってご勇退されました。2008年2月からの10年間、本当にお疲れさまでした。この2月からは、有木太一が担当します。未熟者ですが微力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。体裁や掲載ルールなどは、基本的にこれまでと同じです。

2018年2月 有木太一

2008年「最近の書誌図書関係文献」再開にあたって(中西ゆたか

 『日本古書通信』誌で長期にわたって連載され、2007年7月をもって終了した「最近の書誌図書関係文献」が日外アソシエーツ社のご厚意でここに復活することとなった。

 歴史をたどってみると、書誌学者天野敬太郎が昭和15年(1940年)に連載を始め、戦争が激しくなったために昭和19年(1944年)に中断、10年のブランクを経て戦後昭和29年(1954年)に再開されている。天野は昭和42年(1967年)に手を引き、深井人詩氏にバトンタッチされた。その後渡辺美好が共編者となった時期を経て、最後に中西が引き継ぐこととなった。中断期間はあるものの、想像を絶するほど長い時代にわたって、この連載は書誌の世界を眺めてきたことになる。

 再開される本連載では『日本古書通信』誌での形式を基本的にすべて踏襲することとした。したがって、ここで紹介していくのは新しく編まれた書誌・目録である。1冊全体が書誌であるものはもちろん、研究書に収められた参考文献なども対象とする。あるいは著作家の伝記に付けられた年譜も著作物が記されていれば採録することとする。もうひとつの柱である「図書関係文献」は年に1回程度とりあげることとなろう。唯一異なるのは書名等の長さに制限を加える必要がなくなったことぐらいである。

 Webの世界に親しんでいない方にご覧いただけないのは残念である。携帯電話を持たず、電子辞書も敬遠している、本質的に活字人間である編者としては、できることなら印刷媒体での再開を企図していたのが正直なところだが、時代は想像以上に進んでいる。昨秋、新語事典が1種を残して刊行休止と伝えられたのは象徴的な事態であった。Web上での新語検索が主流となったことによるという。暮になると店頭に山のように詰まれていた新語辞典を見ることがもうなくなるのかと思うと、まことに寂しい。

 ともあれ、こうして再開されることは編者にとってもまことにありがたいことである。1年間の「書誌の書誌」を集積した『書誌年鑑』を発行する出版社のホームページ上で連載できることはあらゆる意味で願ってもないことである。ぜひご活用いただき、あわせて漏れているもののご指摘などを伺えるとすれば、Webでの公開の意義も高まることであろう。

2008年2月15日 中西 裕(昭和女子大学教授)

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