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第202回 件名編(2024年11月)

2024.11.15 update
キーワード 書誌表示 編著者名  『書名 巻次』/「誌名 巻.号.通号」 発行所 発行年月 掲載頁
参考文献 フランクL 『「愛とは何か」を科学する : 人が人を愛するとき、脳と心で何が起きているのか?』 誠文堂新光社 2024.8 p1-12b
空き家 参考文献 片野洋平 『放置資産がコミュニティを毀損する : 地域社会に放置された家屋・農地・山林をどう管理するのか』 ミネルヴァ書房 2024.8 p246-257
移民・植民 参考文献 マークォートF 『ニューノマド : 新時代の生き方』 早川書房 2024.8 p286-277
(1-10b)
医療 参考文献 鈴木土身 『医師不足の解決めざす住民運動 : 秋田県鹿角発 : 問題のカギは医療の外にある』 日本機関紙出版センター 2024.8 p128-129
宇宙飛行士 参考文献 穂波了 『月面にアームストロングの足跡は存在しない』 KADOKAWA 2024.8 2pb
ウナギ 参考文献 海部健三* 『日本のウナギ : 生態・文化・保全と図鑑』 山と溪谷社 2024.8 p188-190
海洋学 参考文献にかえて 川口慎介 『深海問答 : 海に潜って考えた地球のこと』 エクスナレッジ 2024.8 p308-315
学校図書館 参考文献 根本彰 『図書館教育論 : 学校図書館の苦闘と可能性の歴史』 東京大学出版会 2024.8 p275-291
株式会社 参考文献 亀川雅人 『幻想の資本コスト経営 : 株式会社の人的資本と利潤の意味論』 創成社 2024.8 p321-328
貨幣 参考文献 斉藤美彦 『ホモ・クアンティフィカンスと貨幣 : 「価値形態論」から「負債論」へ』 丸善プラネット 2024.8 p181-185
参考文献 森郁夫 『東大寺の瓦工』 吉川弘文館 2024.8 p162-164
看護師 おススメ書籍 - 「クリニカルスタディ 45.9=604」 メヂカルフレンド社 2024.8 p59-66
(747-754)
機械学習 引用参考文献 飯塚秀明 『機械学習のための数学』 コロナ社 2024.8 p224-225
弓道 引用文献一覧 入江康平 『弓道資料集 16 堂射関係資料集 上』 いなほ書房 2024.8 p183-188
教会建築 参考文献抄録 ホシュタリアD 『ジョージア中世の教会建築ガイド : もう一つのキリスト教建築』 彩流社 2024.8 p101-104
恐慌 参考文献 石見徹 『世界恐慌とブロック経済 : 経済の第二次世界大戦前史』 山川出版社 2024.8 p127-131
行政 参考文献 大山耕輔 『現代日本行政の比較分析 : 信頼・環境・ガバナンス』 慶應義塾大学法学研究会 2024.8 p247-270
郷土資料 参考資料 蛭田廣一 『子ども向け地域資料作成の手引き』 DBジャパン 2024.8 p67-68
警察 文献リスト 熊木淳 『フィクションのなかの警察 : 目には見えない「組織」とそこで働く「個人」』 笠間書院 2024.8 p265-262
光学 参考文献 グバーGJ 『透明マントのつくり方 : 究極の“不可視”の物理学』 文藝春秋 2024.8 p328-340
鉱山 引用文献一覧 五十公野裕也 『いま訪ねるべき日本の鉱山跡30 : 登山と一緒に鉱山跡を楽しもう』 イカロス出版 2024.8 p236-237
行動科学 引用文献 松井亮太 『闇の先へ : 絶望を乗り越える行動科学』 旬報社 2024.8 p3-17b
山岳崇拝 参考文献 鈴木正崇 『日本の山の精神史 : 開山伝承と縁起の世界』 青土社 2024.8 p431-447
自然哲学 文献一覧 松山壽一 『シェリング自然哲学とは何か : グラント『シェリング以後の自然哲学』によせて』 知泉書館 2024.8 p201-213
児童精神医学 文献 滝川一廣 『子どもとあゆむ精神医学』 日本評論社 2024.8 p325-327
社会福祉 参考文献 キム・ヨンスン 『韓国福祉国家はいかにつくられたのか : 民主化以降における福祉政策と福祉政治』 明石書店 2024.8 p303-333
自由民主党 参考文献 星浩 『自民党幹事長 : 歴史に見る権力と人間力』 筑摩書房 2024.8 p218-219
手話 引用文献 金澤貴之* 『手話の法制化と聾者の言語権 : そのポリティクスと課題解決への視座』 生活書院 2024.8 p337-344
人権教育 文献一覧 吉田直哉 『人権保育の理論的基礎 : 「大阪」からの提言』 大阪公立大学出版会 2024.8 p72-74
人工知能 参考文献 岡本裕一朗 『AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか? : 愛と人工知能を哲学する』 SBクリエイティブ 2024.8 p271-270
水道 参考文献 福田眞人 『水と清潔 : 風呂・トイレ・水道の比較文化史』 朝日新聞出版 2024.8 p267-272
数学 参考文献 古嶋十潤 『独学で鍛える数理思考 : 先端AI技術を支える数学の基礎』 技術評論社 2024.8 p393-394
精神医学 原注と参考文献 アヴィヴR 『本当の自分を求めて : 私に出会う日を信じて生きる6人の物語』 化学同人 2024.8 p331-304
生存時間 参考文献 辻谷將明* 『生存時間データ解析 : Cox比例ハザードモデルからディープラーニングまで』 共立出版 2024.8 p198-205
戦術 参考文献一覧 ハウスJM 『諸兵科連合の歴史 : 100年にわたる戦争での戦術、ドクトリン、兵器および編制の進化』 作品社 2024.8 p408-380
(5-33b)
知的財産権 引用参考文献 杉光一成 『マーケティングの最強ツールは知財である』 中央経済社 2024.8 p239-251
地名 参考文献 児島恭子 『アイヌ語地名の歴史』 吉川弘文館 2024.8 p228-238
鉄道 参考文献一覧 小川裕夫 『鉄道王たちの近現代史 : 巨人たちが創った「この国のかたち」 増補改訂』 清談社Publico 2024.8 p320-325
土地収用 参考文献 廣瀬千晃 『起業者と地権者のための用地買収と損失補償の実務 : 土地・建物等および営業その他の補償実務のポイント132 新版』 プログレス 2024.8 3pf
日本学術会議 参考文献 小森田秋夫 『<日本学術会議問題>とは何か : 任命拒否と法人化論にみる「学問と政治」のゆくえ』 花伝社 2024.8 p286-291
日本国際博覧会 参考文献 松本創 『大阪・関西万博「失敗」の本質』 筑摩書房 2024.8 p244-249
妊娠 参考文献 直原廣明 『妊娠・出産の不安を解消するからだとこころの整えかた』 現代書林 2024.8 p196-197
認知行動療法 参考文献 松本智子* 『子育て中の臨床心理士が書いた産後ママの「ココロ」に向きあう本 : なんとか毎日を乗り切るための認知行動療法』 金剛出版 2024.8 p110-111
参考文献 毛内拡 『脳科学が解き明かした運のいい人がやっていること』 秀和システム 2024.8 p254-255
引揚者問題 ブックガイド 読売新聞生活部 『引き揚げを語る : 子どもたちの戦争体験』 岩波書店 2024.8 p62-65
服装 引用参考文献 西尾美也 『装いは内破する : 身体と状況から創造へ』 左右社 2024.8 p254-252
文書館 参考文献等一覧 アーカイブズ学用語研究会 『アーカイブズ学用語辞典』 柏書房 2024.8 p471-472
平和 引用文献 仙波希望 『ありふれた<平和都市>の解体 : 広島をめぐる空間論的探求』 以文社 2024.8 p429-412
妖怪 参考文献 田中聡 『妖怪と怨霊が動かした日本の歴史 : なぜ日本人は祟りを怖れるのか』 笠間書院 2024.8 2pb
礼儀作法 引用文献 クリスマンSA 『ヴィクトリア朝淑女の流儀紳士のたしなみ』 原書房 2024.8 p233-235

凡 例

  : 他件名・書誌表示・編者略
 〈 〉 : 書誌部分編者
 p1-3b : 後付部分に書誌があって、頁付がある場合
 3pb : 後付部分に書誌があって、頁付がない場合
  : 図書単行書誌
 ks : 菊判
 46s : 四六判
 p7」 : 第7頁1頁のみのもの
 89p : 全頁
 prr : 各章末


編者:有木太一ふとし紹介

 1968年11月、東京都杉並区の産婦人科で生まれ、世田谷区で乳幼児期を過ごし、小学校入学時に群馬県に移る。市立の小・中学校と県立の高校を卒業し、少し長い浪人期間を経て、早稲田大学第二文学部(現文化構想学部・文学部)に入学。“大学5年生”の時、図書館司書資格関係の講座を受講し、深井人詩・中西裕両先生に師事。この縁で、2018年2月「最近の書誌図書関係文献」を引き継ぐことになった。また、『書誌年鑑』2016・2017年版で編集作業を見習い、2018年版から編者に就任した。現在は東京都特別区西部在住。

 これまで連載を続けられた中西裕先生は、連載開始から満10周年となる2018年1月をもってご勇退されました。2008年2月からの10年間、本当にお疲れさまでした。この2月からは、有木太一が担当します。未熟者ですが微力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。体裁や掲載ルールなどは、基本的にこれまでと同じです。

2018年2月 有木太一

2008年「最近の書誌図書関係文献」再開にあたって (中西ゆたか

 『日本古書通信』誌で長期にわたって連載され、2007年7月をもって終了した「最近の書誌図書関係文献」が日外アソシエーツ社のご厚意でここに復活することとなった。

 歴史をたどってみると、書誌学者天野敬太郎が昭和15年(1940年)に連載を始め、戦争が激しくなったために昭和19年(1944年)に中断、10年のブランクを経て戦後昭和29年(1954年)に再開されている。天野は昭和42年(1967年)に手を引き、深井人詩氏にバトンタッチされた。その後渡辺美好が共編者となった時期を経て、最後に中西が引き継ぐこととなった。中断期間はあるものの、想像を絶するほど長い時代にわたって、この連載は書誌の世界を眺めてきたことになる。

 再開される本連載では『日本古書通信』誌での形式を基本的にすべて踏襲することとした。したがって、ここで紹介していくのは新しく編まれた書誌・目録である。1冊全体が書誌であるものはもちろん、研究書に収められた参考文献なども対象とする。あるいは著作家の伝記に付けられた年譜も著作物が記されていれば採録することとする。もうひとつの柱である「図書関係文献」は年に1回程度とりあげることとなろう。唯一異なるのは書名等の長さに制限を加える必要がなくなったことぐらいである。

 Webの世界に親しんでいない方にご覧いただけないのは残念である。携帯電話を持たず、電子辞書も敬遠している、本質的に活字人間である編者としては、できることなら印刷媒体での再開を企図していたのが正直なところだが、時代は想像以上に進んでいる。昨秋、新語事典が1種を残して刊行休止と伝えられたのは象徴的な事態であった。Web上での新語検索が主流となったことによるという。暮になると店頭に山のように詰まれていた新語辞典を見ることがもうなくなるのかと思うと、まことに寂しい。

 ともあれ、こうして再開されることは編者にとってもまことにありがたいことである。1年間の「書誌の書誌」を集積した『書誌年鑑』を発行する出版社のホームページ上で連載できることはあらゆる意味で願ってもないことである。ぜひご活用いただき、あわせて漏れているもののご指摘などを伺えるとすれば、Webでの公開の意義も高まることであろう。

2008年2月15日 中西 裕(昭和女子大学教授)

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