凡 例

 : 他件名・書誌表示・編者略 ks : 菊判
〈 〉 : 書誌部分編者 46s : 四六判
p1-3b : 後付部分に書誌があって、頁付がある場合 p7」 : 第7頁1頁のみのもの
3pb : 後付部分に書誌があって、頁付がない場合 89p : 全頁
 : 図書単行書誌 prr : 各章末

第190回:件名編(2023年11月)

キーワード 書誌表示 編著者名 『書名 巻次』/「誌名 巻.号.通号」 発行所 発行年月 掲載頁
遺伝子工学 参考文献* リッジY 『CRISPRってなんだろう? : 14歳からわかる遺伝子編集の倫理』 化学同人 2023.8 p119-126
ウナギ 出典 スヴェンソンP 『ウナギが故郷に帰るとき』 新潮社 2023.8 p1-6b
映画 参考文献 前川公美夫 『大正期北海道映画史 : 付・道内新聞事情』 亜璃西社 2023.8 p470-473
音楽 参考文献 スミスA 『理論家に学ぶ16世紀の演奏法』 音楽之友社 2023.8 p253-260
『御宿かわせみ』 全作品リスト オール讀物 『平岩弓枝「御宿かわせみ」の世界 : 永久保存版』 文藝春秋 2023.8 p253-257
化学史 参考文献 大宮理 『ケミストリー現代史 : その時、化学が世界を一変させた!』 PHP研究所 2023.8 p391-393
からくり人形 参考文献 村上和夫 『機巧(からくり)の文化史異聞 : 海を渡った三台のからくり人形』 勉誠社 2023.8 p353-357
看護学 文献 久保健太郎 『先輩ナースの看護メモ』 照林社 2023.8 p228-231
感染症 参考文献 本庄総子 『疫病の古代史 : 天災、人災、そして』 吉川弘文館 2023.8 p202-205
行政事件訴訟法 文献 南博方 『条解行政事件訴訟法 5版』 弘文堂 2023.8 p8-12f
空港 引用参考文献 山縣宣彦* 『「空のみなと」のインフラ学 : 未来の空港・航空システムを語る』 成山堂書店 2023.8 p308-311
芸術療法 参考文献 末永蒼生* 『色から読みとく絵画 : 画家たちのアートセラピー』 亜紀書房 2023.8 p370-380
公衆衛生 参考文献 平体由美 『病が分断するアメリカ : 公衆衛生と「自由」のジレンマ』 筑摩書房 2023.8 p219-222
広汎性発達障害 引用参考文献 松本敏治 『自閉症は津軽弁を話さないリターンズ : 「ひとの気持ちがわかる」のメカニズム』 KADOKAWA 2023.8 p269-263
故事熟語 参考文献一覧 樋口敦士 『故事成語教材考』 文学通信 2023.8 p314-318
災害復興 参考資料文献 木村昌人 『民間企業からの震災復興 : 関東大震災を経済視点で読みなおす』 筑摩書房 2023.8 p311-316
山村 参考文献 小谷裕幸 『ある限界集落の記録 : 昭和二十年代の奥山に生きて』 富山房企畫 2023.8 p227-228
地震予知 参考文献 小沢慧一 『南海トラフ地震の真実』 東京新聞 2023.8 p240-245
資本主義 参考文献 ベラルディF 『蜂起 : 詩と金融における』 水声社 2023.8 p195-198
社会思想 参考文献 城塚登 『社会思想史講義』 筑摩書房 2023.8 p254-256
社会組織 参考文献 Boje,DM 『語る組織 : ストーリーテリング・オーガニゼーションズ』 同文舘出版 2023.8 p384-402
呪術 参考文献 シセロC* 『現代魔術大系 1 タロット・タリスマン : タロット天使の召喚技法』 国書刊行会 2023.8 p331-335
出入国管理 参考にした本・資料 木下洋一 『入管ブラックボックス : 漂流する入管行政・翻弄される外国人』 合同出版 2023.8 p228-231
参考文献一覧 高田徹 『城郭移築建造物大全 西日本編』 戎光祥出版 2023.8 p432-435
食生活 参考文献資料 足立己幸 『共食と孤食 : 50年の食生態学研究から未来へ』 女子栄養大出版部 2023.8 p303-296
資料分類法 References 川村敬一 『Broad system of ordering』 樹村房 2023.8 p71-79
人工知能 参考文献 小高知宏 『人工知能入門 2版』 共立出版 2023.8 p177-179
人体 参考文献 ペトラスK 『人体ヒストリア : その「体」が歴史を変えた』 日経ナショナルジオグラフィック 2023.8 p234-253
生徒指導 参考書籍 川上康則 『教室「安全基地」化計画 : 不適切な関わりを予防する』 東洋館出版社 2023.8 p1-4b
青年心理学 参考文献 森口佑介 『10代の脳とうまくつきあう : 非認知能力の大事な役割』 筑摩書房 2023.8 p202-205
痩身法 参考資料 畑中三応子 『熱狂と欲望のヘルシーフード : 「体にいいもの」にハマる日本人』 ウェッジ 2023.8 p270-271
代替医療 参考文献 ホンゴルツ・ヘトリングM 『リバタリアンとトンデモ医療が反ワクチンで手を結ぶ話 : コロナ禍に向かうアメリカ、医療の自由の最果ての旅』 原書房 2023.8 p361-386
地球温暖化 参考文献 デスラーAE 『現代気候変動入門 : 地球温暖化のメカニズムから政策まで』 名古屋大出版会 2023.8 p310-312
地名 参考文献 谷川彰英 『全国水害地名をゆく』 集英社インターナショナル 2023.8 p251-252
中間階級 参考文献 NHKスペシャル取材班 『中流危機』 講談社 2023.8 p230-232
津波 参考文献 柴山知也 『高潮・津波がわかる : 沿岸災害のメカニズムと防災 : カラー図説』 朝倉書店 2023.8 p119-122
庭園 参考文献 菊池正芳 『江戸大名庭園は挑む : 「名園」の復活そして都市庭園の未来』 はる書房 2023.8 p234-238
天体物理学 参考文献 観山正見* 『天体物理学の基礎 2 2版』 日本評論社 2023.8 p301-302
動物生態学 参考文献 山極寿一* 『動物たちは何をしゃべっているのか?』 集英社 2023.8 p220-221
図書館 参考文献 松井健人 『教養・読書・図書館 : ヴァイマル・ナチス期ドイツの教養理念と民衆図書館』 晃洋書房 2023.8 p197-211
特許 参考文献 知的所有権問題研究会 『最新特許侵害訴訟判例と実務』 民事法研究会 2023.8 p5-6f
日本語教育 日本語教材リスト* 小山暁子* 『ビジネス日本語教え方&働き方ガイド : キャリアアップを目指す教師のための』 アルク 2023.8 p191,
196-197
認知 参考文献 横澤一彦* 『シリーズ統合的認知 4 感覚融合認知 : 多感覚統合による理解』 勁草書房 2023.8 p201-218
文化人類学 参考文献 レヴィ=ストロースC 『構造人類学ゼロ』 中央公論新社 2023.8 p92-93,
280,
297-298,
311-312
墳墓 参考資料 鵜飼秀徳 『絶滅する「墓」 : 日本の知られざる弔い』 NHK出版 2023.8 p276-279
翻訳文学 金原瑞人* 『Bookmark : 翻訳者による海外文学ブックガイド 2』 CCCメディアハウス 2023.8 242p B6
無脊椎動物 参考資料 土屋健 『地球生命無脊椎の興亡史』 技術評論社 2023.8 p270-276
洋学 参考文献抄録 西野嘉章 『洋学誌 : 解剖・言語・博物』 思文閣出版 2023.8 p324-345
渡り鳥 参考文献 ワイデンソールS 『世界を翔ける翼 : 渡り鳥の壮大な旅』 化学同人 2023.8 p427-413
(13-27b)
ワニ 参考文献 福田雄介 『世界で一番美しいワニの図鑑』 エクスナレッジ 2023.8 p173-175

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有木太一(ありき・ふとし)略歴

 1968年11月、東京都杉並区の産婦人科で生まれ、世田谷区で乳幼児期を過ごし、小学校入学時に群馬県に移る。市立の小・中学校と県立の高校を卒業し、少し長い浪人期間を経て、早稲田大学第二文学部(現文化構想学部・文学部)に入学。“大学5年生”の時、図書館司書資格関係の講座を受講し、深井人詩・中西裕両先生に師事。この縁で、2018年2月「最近の書誌図書関係文献」を引き継ぐことになった。また、『書誌年鑑』2016・2017年版で編集作業を見習い、2018年版から編者に就任した。現在は東京都特別区西部在住。

 これまで連載を続けられた中西裕先生は、連載開始から満10周年となる2018年1月をもってご勇退されました。2008年2月からの10年間、本当にお疲れさまでした。この2月からは、有木太一が担当します。未熟者ですが微力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。体裁や掲載ルールなどは、基本的にこれまでと同じです。

2018年2月

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2008年「最近の書誌図書関係文献」再開にあたって (中西裕)

 『日本古書通信』誌で長期にわたって連載され、昨年7月をもって終了した「最近の書誌図書関係文献」が日外アソシエーツ社のご厚意でここに復活することとなった。

 歴史をたどってみると、書誌学者天野敬太郎が昭和15年に連載を始め、戦争が激しくなったために昭和19年に中断、10年のブランクを経て戦後昭和29年に再開されている。天野は昭和42年に手を引き、深井人詩氏にバトンタッチされた。その後渡辺美好が共編者となった時期を経て、最後に中西が引き継ぐこととなった。中断期間はあるものの、想像を絶するほど長い時代にわたって、この連載は書誌の世界を眺めてきたことになる。

 再開される本連載では『日本古書通信』誌での形式を基本的にすべて踏襲することとした。したがって、ここで紹介していくのは新しく編まれた書誌・目録である。1冊全体が書誌であるものはもちろん、研究書に収められた参考文献なども対象とする。あるいは著作家の伝記に付けられた年譜も著作物が記されていれば採録することとする。もうひとつの柱である「図書関係文献」は年に1回程度とりあげることとなろう。唯一異なるのは書名等の長さに制限を加える必要がなくなったことぐらいである。

 Webの世界に親しんでいない方にご覧いただけないのは残念である。携帯電話を持たず、電子辞書も敬遠している、本質的に活字人間である編者としては、できることなら印刷媒体での再開を企図していたのが正直なところだが、時代は想像以上に進んでいる。昨秋、新語事典が1種を残して刊行休止と伝えられたのは象徴的な事態であった。Web上での新語検索が主流となったことによるという。暮になると店頭に山のように詰まれていた新語辞典を見ることがもうなくなるのかと思うと、まことに寂しい。>

 ともあれ、こうして再開されることは編者にとってもまことにありがたいことである。1年間の「書誌の書誌」を集積した『書誌年鑑』を発行する出版社のホームページ上で連載できることはあらゆる意味で願ってもないことである。ぜひご活用いただき、あわせて漏れているもののご指摘などを伺えるとすれば、Webでの公開の意義も高まることであろう。

2008年2月15日 中西 裕

中西裕(なかにし・ゆたか)略歴

 昭和25年6月28日生。東京都出身。早稲田大学第一文学部日本史専修卒。早稲田大学図書館に勤務。平成13年3月退職。同年4月、昭和女子大学短期大学部助教授、平成27年3月、昭和女子大学人間社会学部教授を最後に退職。現在、国士舘大学、昭和女子大学、早稲田大学非常勤講師。 図書館情報学の中でもレファレンス・サービスの基礎となる「書誌の書誌」の作成および図書館史を中心に研究。 編著書に『書誌年鑑』、『日本雑誌総目次要覧』、『ホームズ翻訳への道:延原謙評伝 』、論文等に「天野敬太郎の書誌観」、「天岩屋神話と謡曲「絵馬」」、「音楽を聴く津田左右吉」など。

2015年4月現在

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