凡 例

 : 他件名・書誌表示・編者略 ks : 菊判
〈 〉 : 書誌部分編者 46s : 四六判
p1-3b : 後付部分に書誌があって、頁付がある場合 p7」 : 第7頁1頁のみのもの
3pb : 後付部分に書誌があって、頁付がない場合 89p : 全頁
 : 図書単行書誌 prr : 各章末

第195回:外来件名編(2024年4月)

キーワード 書誌表示 編著者名 『書名 巻次』/「誌名 巻.号.通号」 発行所 発行年月 掲載頁
アニメーション 文献 森川嘉一郎 『マンガ・アニメ展のデザイン』 イースト・プレス 2024.1 p140-141
アバンギャルド 読書案内 進藤久乃 『戦後フランスの前衛たち : 言葉とイメージの実験史』 水声社 2023.11 p349-356
アンケート 参考文献 法雲俊栄 『アンケート調査とAHPデータ分析 : 単純集計では見えない消費者の本音を探る』 オーム社 2023.11 p128-129
アンモナイト 参考文献 相場大佑 『アンモナイト学入門 : 殻の形から読み解く進化と生態』 誠文堂新光社 2024.2 p1-7b
エネルギー政策 参考文献 柳沢崇文 『現代日本の資源外交 : 国家戦略としての「民間主導」の資源調達』 芙蓉書房出版 2024.1 p195-201
カースト 参考文献* 鈴木真弥 『カーストとは何か : インド「不可触民」の実像』 中央公論新社 2024.1 p253-258
グラフィックデザイン 参考文献 地図とかデザインとか 『地図とか路線図とか@chizutodesign』 天夢人 2023.11 p93-95
グリーフケア きっとあなたの役に立つ情報 坂口幸弘 『自分のためのグリーフケア : 大切な人を亡くしたあなたへ』 創元社 2023.11 p130-135
クリスマス 参考文献* グッドウィンG 『もっと知りたいクリスマス : サンタ、ツリー、キャロル、世界の祝い方まで』 原書房 2023.11 2pb
コミュニケーション 参照 三木那由他 『言葉の風景、哲学のレンズ』 講談社 2023.11 p154-156
コンバータ 参考文献 谷口研二 『基礎から学ぶコンバータ回路におけるEMI対策』 コロナ社 2023.12 p181-182
ジェノサイド 読書案内 澤野雅樹 『科学と国家と大量殺戮 : 犯罪社会学講義 物理学編』 言視舎 2023.11 p297-309
ジオパーク 参考文献 鎌田浩毅 『47都道府県・地質景観 : ジオサイト百科』 丸善出版 2024.1 p285-290
シュルレアリスム 参考文献 速水豊* 『シュルレアリスムと日本 : 『シュルレアリスム宣言』100年』 青幻舎 2024.1 p288-289
スクールカウンセリング 引用文献参考文献 藪下遊* 『「叱らない」が子どもを苦しめる』 筑摩書房 2024.2 p279-280
ストーリーテリング 引用参考文献 松岡享子 『お話について 新版』 東京子ども図書館 2023.12 p124-126
スポーツ医学 参考文献 広瀬統一* 『ケガをしないカラダづくり : イラストで見るスポーツ医学とトレーニング』 東洋館出版社 2023.11 p182-183
スポーツ史 文献リスト 高嶋航* 『満洲スポーツ史 : 帝国日本と東アジアスポーツ交流圏の形成』 青弓社 2024.1 p359-362
スポーツ政策 引用参考文献一覧 平塚卓也 『戦後体育行政の形成過程』 成文堂 2023.11 p105-116
性的マイノリティ 参照文献 木場安莉沙 『日米社会と「多層的」少数者のディスコース分析 : 性的・民族的アイデンティティの「はざま」で』 大阪大出版会 2023.12 p191-197
ソーシャルアプリケーション 参考文献 ワインズバーグM 『マッチングアプリの心理学 : メッセージから相手を見抜く』 早川書房 2024.1 p416-409
(11-18b)
ディーゼル機関車 参考文献 原正 『電車だけが鉄道車両ではない : ディーゼル車のツブヤキ』 アルファベータブックス 2023.11 p234-235
ディスレクシア 参考文献* スノウリングMJ 『ディスレクシア』 人文書院 2024.1 p175-187
テレビドラマ 引用参考文献 北浦寛之 『東京タワーとテレビ草創期の物語 : 映画黄金期に現れた伝説的ドラマ』 筑摩書房 2023.11 p207-210
テロリズム 参考文献 宮坂直史 『テロリズム研究の最前線』 法律文化社 2023.11 p223-234
ドメスティックバイオレンス 引用文献 林久美子 『DVとアフターケア : 暴力・虐待からの生活再建と支援制度』 花伝社 2024.2 p1-9b
ナショナリズム 参考文献* グリーンフェルドL 『ナショナリズム入門』 慶應義塾大出版会 2023.11 p246-245,
240-239
ハードウェア記述言語 参考文献* 小林和淑* 『SystemVerilogによるFPGA/ディジタル回路設計入門』 オーム社 2023.11 p177-179
バイオリニスト 参考文献 本間ひろむ 『日本のヴァイオリニスト : 弦楽器奏者の現在・過去・未来』 光文社 2024.1 p237-238
パンクロック 参考文献 川崎大助 『教養としてのパンク・ロック』 光文社 2023.11 p443-437
ビール 参考文献史料 牛込努 『明治の地方ビール : 全国醸造所・銘柄総覧』 吉川弘文館 2023.12 p235-243
フィンテック 参考文献一覧 大和総研フロンティア研究開発センター 『エンジニアが学ぶ金融システムの「知識」と「技術」 2版』 翔泳社 2023.11 p400-409
フードシステム 参考文献 スヌークJ* 『世界の食はどうなるか : フードテック、食糧生産、持続可能性』 原書房 2024.1 p301-308
ブランディング 参考文献 久保健治 『ヒストリカル・ブランディング : 脱コモディティ化の地域ブランド論』 KADOKAWA 2023.11 p239-247
プランニング 参考文献 吉田将英 『コンセプト・センス : 正解のない時代の答えのつくりかた』 WAVE出版 2024.1 p242-243
プロジェクトファイナンス 書物 内藤英雄* 『コントラクターのためのプロジェクトファイナンス入門』 中央経済社 2023.12 p256-257
ホスピタリティ 参考文献 森きょうか 『上質なホスピタリティサービスを提供する「察しのスキル」 : 客室乗務員はなぜ寄り添うことができるのか』 晃洋書房 2023.12 p5-9b
ポルノグラフィ 参考文献 吉川孝 『ブルーフィルムの哲学 : 「見てはいけない映画」を見る』 NHK出版 2023.11 p303-313
ホロコースト 参照 ヴェグC 『私はさよならを言わなかった : ホロコーストの子供たちは語る』 吉田書店 2023.11 p249-250
マインドフルネス 推奨される読書リスト 大竹稽 『ZEN、集中、マインドフルネス』 クロスメディア・パブリッシング 2023.11 p219-223
マクロ経済学 参考文献 楡井誠 『マクロ経済動学 : 景気循環の起源の解明』 有斐閣 2023.11 p227-234
ヤングケアラー 引用文献 中津真美 『コーダ : きこえない親の通訳を担う子どもたち』 金子書房 2023.12 p148-149
ヨーグルト 参考文献 宮木あや子 『令和ブルガリアヨーグルト』 KADOKAWA 2023.11 2pb
ラジオ放送 参考文献 大牟田智佐子 『大災害とラジオ : 共感放送の可能性』 ナカニシヤ出版 2024.1 p257-269
ラップ 参考文献 川原繁人 『言語学的ラップの世界』 東京書籍 2023.11 p220-221
リーダーシップ 推薦図書 岩田松雄 『共感型リーダー : まわりが自然と動く、何歳からでも身につく思考法』 KADOKAWA 2024.2 p393-395
リー群 参考文献 フルトンW* 『フルトン-ハリス表現論入門 上』 丸善出版 2023.11 p249-255
レイシズム 参考文献 一橋大 『大学生がレイシズムに向き合って考えてみた : 差別の「いま」を読み解くための入門書』 明石書店 2023.11 p155-162
レゲエ 参考文献 ヴィールME 『DUB論』 水声社 2023.11 p375-396
レビー小体型認知症 知るための本 樋口直美* 『レビー小体型認知症とは何か : 患者と医師が語りつくしてわかったこと』 筑摩書房 2023.12 p199-200

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有木太一(ありき・ふとし)略歴

 1968年11月、東京都杉並区の産婦人科で生まれ、世田谷区で乳幼児期を過ごし、小学校入学時に群馬県に移る。市立の小・中学校と県立の高校を卒業し、少し長い浪人期間を経て、早稲田大学第二文学部(現文化構想学部・文学部)に入学。“大学5年生”の時、図書館司書資格関係の講座を受講し、深井人詩・中西裕両先生に師事。この縁で、2018年2月「最近の書誌図書関係文献」を引き継ぐことになった。また、『書誌年鑑』2016・2017年版で編集作業を見習い、2018年版から編者に就任した。現在は東京都特別区西部在住。

 これまで連載を続けられた中西裕先生は、連載開始から満10周年となる2018年1月をもってご勇退されました。2008年2月からの10年間、本当にお疲れさまでした。この2月からは、有木太一が担当します。未熟者ですが微力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。体裁や掲載ルールなどは、基本的にこれまでと同じです。

2018年2月

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2008年「最近の書誌図書関係文献」再開にあたって (中西裕)

 『日本古書通信』誌で長期にわたって連載され、昨年7月をもって終了した「最近の書誌図書関係文献」が日外アソシエーツ社のご厚意でここに復活することとなった。

 歴史をたどってみると、書誌学者天野敬太郎が昭和15年に連載を始め、戦争が激しくなったために昭和19年に中断、10年のブランクを経て戦後昭和29年に再開されている。天野は昭和42年に手を引き、深井人詩氏にバトンタッチされた。その後渡辺美好が共編者となった時期を経て、最後に中西が引き継ぐこととなった。中断期間はあるものの、想像を絶するほど長い時代にわたって、この連載は書誌の世界を眺めてきたことになる。

 再開される本連載では『日本古書通信』誌での形式を基本的にすべて踏襲することとした。したがって、ここで紹介していくのは新しく編まれた書誌・目録である。1冊全体が書誌であるものはもちろん、研究書に収められた参考文献なども対象とする。あるいは著作家の伝記に付けられた年譜も著作物が記されていれば採録することとする。もうひとつの柱である「図書関係文献」は年に1回程度とりあげることとなろう。唯一異なるのは書名等の長さに制限を加える必要がなくなったことぐらいである。

 Webの世界に親しんでいない方にご覧いただけないのは残念である。携帯電話を持たず、電子辞書も敬遠している、本質的に活字人間である編者としては、できることなら印刷媒体での再開を企図していたのが正直なところだが、時代は想像以上に進んでいる。昨秋、新語事典が1種を残して刊行休止と伝えられたのは象徴的な事態であった。Web上での新語検索が主流となったことによるという。暮になると店頭に山のように詰まれていた新語辞典を見ることがもうなくなるのかと思うと、まことに寂しい。>

 ともあれ、こうして再開されることは編者にとってもまことにありがたいことである。1年間の「書誌の書誌」を集積した『書誌年鑑』を発行する出版社のホームページ上で連載できることはあらゆる意味で願ってもないことである。ぜひご活用いただき、あわせて漏れているもののご指摘などを伺えるとすれば、Webでの公開の意義も高まることであろう。

2008年2月15日 中西 裕

中西裕(なかにし・ゆたか)略歴

 昭和25年6月28日生。東京都出身。早稲田大学第一文学部日本史専修卒。早稲田大学図書館に勤務。平成13年3月退職。同年4月、昭和女子大学短期大学部助教授、平成27年3月、昭和女子大学人間社会学部教授を最後に退職。現在、国士舘大学、昭和女子大学、早稲田大学非常勤講師。 図書館情報学の中でもレファレンス・サービスの基礎となる「書誌の書誌」の作成および図書館史を中心に研究。 編著書に『書誌年鑑』、『日本雑誌総目次要覧』、『ホームズ翻訳への道:延原謙評伝 』、論文等に「天野敬太郎の書誌観」、「天岩屋神話と謡曲「絵馬」」、「音楽を聴く津田左右吉」など。

2015年4月現在

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