凡 例

 : 他件名・書誌表示・編者略 ks : 菊判
〈 〉 : 書誌部分編者 46s : 四六判
p1-3b : 後付部分に書誌があって、頁付がある場合 p7」 : 第7頁1頁のみのもの
3pb : 後付部分に書誌があって、頁付がない場合 89p : 全頁
 : 図書単行書誌 prr : 各章末

第199回:件名編(2024年8月)

キーワード 書誌表示 編著者名 『書名 巻次』/「誌名 巻.号.通号」 発行所 発行年月 掲載頁
印章 参考文献 阿部幸信 『印綬が創った天下秩序 : 漢王朝の統治と世界観』 山川出版社 2024.5 p262-263
宇宙開発 参考文献 小野雅裕 『宇宙に命はあるのか : 生命の起源と未来を求める旅 新版』 SBクリエイティブ 2024.5 p323-324
英語史 引用文献一覧 宗宮喜代子 『歴史をたどれば英語がわかる : ノルマン征服からの復権と新生』 開拓社 2024.5 p209-210
親子関係 参考文献* レンツA 『親の精神疾患とともに生きる子どものレジリエンスを高めるために : 家庭、地域、保育・教育現場でできること』 かもがわ出版 2024.5 p158-165
害虫 参考文献 宮竹貴久 『特殊害虫から日本を救え』 集英社 2024.5 p238-246
画家 参考文献 ジュノーC 『100人の天才画家でたどる西洋絵画史 : 世界一よくわかる!』 グラフィック社 2024.5 p356-357
科学 真貝寿明* 『科学名著図鑑 : 古典から話題作まで、必読の科学本136 2』 ニュートンプレス 2024.5 142p 28×21cm
環境問題 おすすめの情報源 WoWキツネザル 『絶滅体験レストラン : もしも環境問題が13の飲食店だったら』 山と溪谷社 2024.5 p124-125
観光開発 参考文献 原忠之 『観光地経営でめざす地方創生 : インバウンド獲得の司令塔となる世界水準DMOとは』 柴田書店 2024.5 p316-318
漢文 参考文献 湯沢質幸 『日本人は漢文をどう読んだか : 直読から訓読へ』 勉誠社 2024.5 p211-215
管理者 おすすめ書籍リスト 木部智之 『リーダー1年目のマネジメント大全 : 成長支援からチームビルド、メンタル管理まで!』 三笠書房 2024.5 p256-257
企業 参考文献 岩崎尚人 『日本企業は老いたのか : 失われた30年を振り返り、未来を展望する』 日本能率協会マネジメントセンター 2024.5 p293-303
経済学 参考文献 小塩隆士 『経済学の思考軸 : 効率か公平かのジレンマ』 筑摩書房 2024.5 p246-247
芸術 参考文献 池上英洋 『パリ華の都の物語』 筑摩書房 2024.5 p1-4b
『元朝秘史』 参考文献 白石典之 『元朝秘史 : チンギス・カンの一級史料』 中央公論新社 2024.5 p269-273
剣道 参考文献 松浦眞人 『剣之術 : 火と水の結び』 春秋社 2024.5 p233-235
言論の自由 引用文献 佐藤卓己 『言論統制 : 情報官・鈴木庫三と教育の国防国家 増補』 中央公論新社 2024.5 p553-559
豪雨 参考文献一覧 中部地域づくり協会 『自然に学び、自然に備える : 近年の豪雨災害記録集 2023』 中部地域づくり協会 2024.5 p89-92
高齢者 参考文献 平松類 『「老害の人」にならないコツ』 アスコム 2024.5 p316-319
財政 参考文献 佐藤主光 『日本の財政 : 破綻回避への5つの提言』 中央公論新社 2024.5 p232-230
自閉症 参考情報案内 プリザントBM* 『自閉もうひとつの見方 : これが私だと思えるように』 福村出版 2024.5 p365-372
出版 参考文献 高橋文夫 『スマホ社会と紙の本』 論創社 2024.5 p204-212
参考文献 三浦正幸 『図説近世城郭の普請 石垣編』 原書房 2024.5 p228-229
小説 けんご 『けんごの小説紹介 : 読書の沼に引きずり込む88冊』 KADOKAWA 2024.5 303p B6
女性問題 参考文献 イム・ソヨン 『神秘的じゃない女たち』 柏書房 2024.5 p204-200
書籍商 参考図書参考文献 小島俊一 『2028年街から書店が消える日 : 本屋再生!識者30人からのメッセージ』 プレジデント社 2024.5 p260-261
所得分配 参考文献 橘木俊詔 『資本主義の宿命 : 経済学は格差とどう向き合ってきたか』 講談社 2024.5 p228-230
人工知能 参考文献 ブライドルJ 『WAYS OF BEING : 人間以外の知性』 早川書房 2024.5 p451-446
(45-50b)
人種差別 文献リスト セセルスキDS 『自由を求めて : アメリカ南部人種統合と黒人学校の行方』 彩流社 2024.5 p19-36b
政治運動 参考文献 藤崎蒼平* 『ロシア反体制派の人々』 未知谷 2024.5 p278-279
性染色体 参考文献 黒岩麻里 『「Y」の悲劇 : 男たちが直面するY染色体消滅の真実』 朝日新聞出版 2024.5 p1-7b
青年期 役立つ文献など 西隈亜紀 『心のケアが必要な思春期・青年期のソーシャルワーク 新訂』 中央法規出版 2024.5 p266-267
動物 参考文献参考資料 打越綾子 『日本の動物政策 新版』 ナカニシヤ出版 2024.5 p299-321
読書 ブックリスト 若松英輔 『自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと』 亜紀書房 2024.5 p174-179
独身 参考文献原典 大塚ひかり 『ひとりみの日本史』 左右社 2024.5 p228-230
内閣総理大臣 参考文献 藤本一美 『戦後政治と「首相演説」 2 1965-1984』 専修大出版局 2024.5 p276-278
ノーベル賞 参考文献 高橋昌一郎 『天才の光と影 : ノーベル賞受賞者23人の狂気』 PHP研究所 2024.5 p431-420
博物館 読書案内 大澤夏美 『ミュージアムと生きていく』 文学通信 2024.5 p134-135
犯罪 参考文献 久田将義 『特殊詐欺と連続強盗 : 変異する組織と手口』 文藝春秋 2024.5 p238-239
ビートルズ 参考文献 イングリスI 『ビートルズ・イン・ハンブルク : 世界一有名なバンドを産み出した街』 青土社 2024.5 p211-215
美術 参考文献 岡田温司 『人新世と芸術』 筑摩書房 2024.5 p248-240
風俗・習慣 参考文献 相田洋 『中国社会(せけん)・遊戯(あそび)図譜 : 清末の絵入雑誌『点石斎画報』で読む庶民の"せけん"と"あそび"』 中国書店 2024.5 p8-12
服装 参考文献 左丘萌 『古代中国服飾図鑑 : 唐代』 翔泳社 2024.5 p283-286
墳墓 参考文献* 河野一隆 『王墓の謎』 講談社 2024.5 p228-236
法制史 参考文献 宮坂渉* 『史料からみる西洋法史』 法律文化社 2024.5 p262-273
無政府主義 冨板敦 『アナキズム運動機関紙誌リスト 1912-2012年』 ぱる出版 2024.5 176p A5
免疫学 参考文献 審良静男* 『新しい免疫入門 : 免疫の基本的なしくみ 2版』 講談社 2024.5 p230-231
料理 引用参考文献 榎園豊治 『野菜料理大観 上』 旭屋出版 2024.5 p441-447
恋愛 文献一覧 ハルワニR 『愛・セックス・結婚の哲学』 名古屋大出版会 2024.5 p9-25b
和歌 参考文献 上野誠 『短歌を楽しむ基礎知識』 KADOKAWA 2024.5 p269-274

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有木太一(ありき・ふとし)略歴

 1968年11月、東京都杉並区の産婦人科で生まれ、世田谷区で乳幼児期を過ごし、小学校入学時に群馬県に移る。市立の小・中学校と県立の高校を卒業し、少し長い浪人期間を経て、早稲田大学第二文学部(現文化構想学部・文学部)に入学。“大学5年生”の時、図書館司書資格関係の講座を受講し、深井人詩・中西裕両先生に師事。この縁で、2018年2月「最近の書誌図書関係文献」を引き継ぐことになった。また、『書誌年鑑』2016・2017年版で編集作業を見習い、2018年版から編者に就任した。現在は東京都特別区西部在住。

 これまで連載を続けられた中西裕先生は、連載開始から満10周年となる2018年1月をもってご勇退されました。2008年2月からの10年間、本当にお疲れさまでした。この2月からは、有木太一が担当します。未熟者ですが微力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。体裁や掲載ルールなどは、基本的にこれまでと同じです。

2018年2月

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2008年「最近の書誌図書関係文献」再開にあたって (中西裕)

 『日本古書通信』誌で長期にわたって連載され、昨年7月をもって終了した「最近の書誌図書関係文献」が日外アソシエーツ社のご厚意でここに復活することとなった。

 歴史をたどってみると、書誌学者天野敬太郎が昭和15年に連載を始め、戦争が激しくなったために昭和19年に中断、10年のブランクを経て戦後昭和29年に再開されている。天野は昭和42年に手を引き、深井人詩氏にバトンタッチされた。その後渡辺美好が共編者となった時期を経て、最後に中西が引き継ぐこととなった。中断期間はあるものの、想像を絶するほど長い時代にわたって、この連載は書誌の世界を眺めてきたことになる。

 再開される本連載では『日本古書通信』誌での形式を基本的にすべて踏襲することとした。したがって、ここで紹介していくのは新しく編まれた書誌・目録である。1冊全体が書誌であるものはもちろん、研究書に収められた参考文献なども対象とする。あるいは著作家の伝記に付けられた年譜も著作物が記されていれば採録することとする。もうひとつの柱である「図書関係文献」は年に1回程度とりあげることとなろう。唯一異なるのは書名等の長さに制限を加える必要がなくなったことぐらいである。

 Webの世界に親しんでいない方にご覧いただけないのは残念である。携帯電話を持たず、電子辞書も敬遠している、本質的に活字人間である編者としては、できることなら印刷媒体での再開を企図していたのが正直なところだが、時代は想像以上に進んでいる。昨秋、新語事典が1種を残して刊行休止と伝えられたのは象徴的な事態であった。Web上での新語検索が主流となったことによるという。暮になると店頭に山のように詰まれていた新語辞典を見ることがもうなくなるのかと思うと、まことに寂しい。>

 ともあれ、こうして再開されることは編者にとってもまことにありがたいことである。1年間の「書誌の書誌」を集積した『書誌年鑑』を発行する出版社のホームページ上で連載できることはあらゆる意味で願ってもないことである。ぜひご活用いただき、あわせて漏れているもののご指摘などを伺えるとすれば、Webでの公開の意義も高まることであろう。

2008年2月15日 中西 裕

中西裕(なかにし・ゆたか)略歴

 昭和25年6月28日生。東京都出身。早稲田大学第一文学部日本史専修卒。早稲田大学図書館に勤務。平成13年3月退職。同年4月、昭和女子大学短期大学部助教授、平成27年3月、昭和女子大学人間社会学部教授を最後に退職。現在、国士舘大学、昭和女子大学、早稲田大学非常勤講師。 図書館情報学の中でもレファレンス・サービスの基礎となる「書誌の書誌」の作成および図書館史を中心に研究。 編著書に『書誌年鑑』、『日本雑誌総目次要覧』、『ホームズ翻訳への道:延原謙評伝 』、論文等に「天野敬太郎の書誌観」、「天岩屋神話と謡曲「絵馬」」、「音楽を聴く津田左右吉」など。

2015年4月現在

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