凡 例

 : 他件名・書誌表示・編者略 ks : 菊判
〈 〉 : 書誌部分編者 46s : 四六判
p1-3b : 後付部分に書誌があって、頁付がある場合 p7」 : 第7頁1頁のみのもの
3pb : 後付部分に書誌があって、頁付がない場合 89p : 全頁
 : 図書単行書誌 prr : 各章末

第195回:外国人名編(2024年4月)

キーワード 書誌表示 編著者名 『書名 巻次』/「誌名 巻.号.通号」 発行所 発行年月 掲載頁
アタリJ 著者の作品 アタリJ 『世界の取扱説明書 : 理解する/予測する/行動する/保護する』 プレジデント社 2023.10 p6-8b
アドラーA 文献 内田若希* 『生き方がラクになる「ハイキュー!!」の言葉 : アドラー心理学で読み解き心を整える』 大修館書店 2024.2 p148-147
アラン 引用文献 米山優 『精読アラン『心の冒険』』 幻戯書房 2023.11 p618-622
イリイチI 著作一覧 イリイチ 『シャドウ・ワーク』 岩波書店 2023.11 p371-373
エッシャーMC 参考文献 佐川美術館* 『エッシャー不思議のヒミツ』 求龍堂 2023.12 p266-269
グレーフEd 著作と論文 梅澤礼 『犯罪へ至る心理 : エティエンヌ・ド・グレーフの思想と人生』 光文社 2023.11 p296-294
クワントM 文献 リスターJ 『時代を変えたミニの女王マリー・クワント 新装版』 グラフィック社 2023.11 p269-270
ケインS 引用文献一覧 關智子 『逸脱と侵犯 : サラ・ケインのドラマトゥルギー』 水声社 2023.11 p329-336
ケインズJM 参考文献 伊藤宣広 『ケインズ : 危機の時代の実践家』 岩波書店 2023.10 p1-8b
ケネディJF 参考文献 松岡完 『ケネディという名の神話 : なぜ私たちを魅了し続けるのか』 中央公論新社 2023.10 p287-291
ケマル・アタチュルク 参考文献 小笠原弘幸 『ケマル・アタテュルク : オスマン帝国の英雄、トルコ建国の父』 中央公論新社 2023.10 p291-287
コリンズH 業績 コリンズH 『我々みんなが科学の専門家なのか?』 法政大出版局 2024.1 p192-196
シェイクスピアW 参考文献 井出新 『シェイクスピア、それが問題だ! : シェイクスピアを楽しみ尽くすための百問百答』 大修館書店 2023.11 p121-122
ジジェクS ブックリスト クル=ワントC 『ジジェク』 現代書館 2023.10 p175-176,
180
ジダンZ 参考文献 陣野俊史 『ジダン研究』 カンゼン 2023.10 p767-777
釈迦 参考文献 清水俊史 『ブッダという男 : 初期仏典を読みとく』 筑摩書房 2023.12 p195-217
スピノザBd 文献一覧 スピノザBd 『知性改善論』 講談社 2023.12 p129-134
ダーウィンC 参考文献 千葉聡 『ダーウィンの呪い』 講談社 2023.11 p342-320
チャーチルW 参考文献* 広谷直路 『「泣き虫」チャーチル : 大英帝国を救った男の物語』 集英社インターナショナル 2023.12 p296-289(1-8b)
ディックPK 書誌 ラプジャードD 『壊れゆく世界の哲学 : フィリップ・K・ディック論』 月曜社 2023.10 p168-169
ドイルAC 参考文献抄 ドイルAC 『シャーロック・ホームズの事件簿』 河出書房新社 2023.11 p578-592,
599-600
トゥーサンF 著作目録 オマル・ハイヤーム 『ルバイヤート : トゥーサン版』 国書刊行会 2024.2 p235-233
ニーチェFW 参考文献 岡村康夫 『瞬間・脱落・歓喜 : ニーチェと永劫回帰の思想』 知泉書館 2023.10 p533-537
バーネットFH 参考文献 スウェイトA 『秘密の花園の向こうへ : フランシス・ホジソン・バーネットの生涯』 国書刊行会 2024.1 p429-428(1-2b)
ブラントンRH 参考文献 稲生淳 『明治の海を照らす』 七月社 2023.11 p329-342
フロイトS 文献 吾妻壮 『実践詳解精神分析16講 : フロイト理論の誕生と展開 上』 岩崎学術出版社 2023.10 p213-212
フロストR 参考文献 フロストR 『山間の地に暮らして : ロバート・フロスト詩集』 小鳥遊書房 2023.10 p212-214
ブロンテC 精選参考文献 ストンマンP 『シャーロット・ブロンテ : 過去から現在へ』 彩流社 2024.1 p25-28b
ベートーベンLv 参考文献 沼口隆* 『ベートーヴェンと大衆文化 : 受容のプリズム』 春秋社 2024.1 p9-22b
ベンハビブS 著作活動 ベンハビブS 『逆境の中の尊厳概念 : 困難な時代の人権』 法政大出版局 2023.11 p389-391
マーチンA 引用文献参考文献 渡邉美香 『アグネス・マーチンの絵画における抽象表現と精神性 : 感性の発達と生の意識を中心に』 風間書房 2023.11 p137-140
マゼランFd 参考文献 大野拓司 『マゼラン船団 : 世界一周500年目の真実 : 大航海時代とアジア』 作品社 2023.11 p263-257
マッコイH 著作リスト マッコイH 『屍衣にポケットはない』 新潮社 2024.2 p389-392
マリア・テレジア 引用参考文献 岩崎周一 『マリア・テレジアとハプスブルク帝国 : 複合君主政国家の光と影』 創元社 2023.11 p327-302
マルクスK 参考文献 斎藤幸平 『マルクス解体 : プロメテウスの夢とその先』 講談社 2023.10 p409-397
マルセルG 年譜 マルセルG 『稜線の路』 幻戯書房 2023.10 p257-301
毛沢東 参考文献 興梠一郎 『毛沢東 : 革命と独裁の原点』 中央公論新社 2023.12 p435-444
ヤーコブソンR (著作) ヤーコブソン* 『ヤーコブソン/レヴィ=ストロース往復書簡 : 1942-1982』 みすず書房 2023.11 p455-456
ライトFL 参考文献 オオシマ,ケン・タダシ* 『フランク・ロイド・ライト : 世界を結ぶ建築』 鹿島出版会 2023.11 p218-221
ラカンJ 文献 ボノーH 『言葉にとらわれた身体 : 現代ラカン派精神分析事例集』 誠信書房 2023.10 p280-276(1-5b)
ラザーレヴィチL 年譜 ラザーレヴィチL 『ドイツの歌姫 : 他五篇』 幻戯書房 2023.11 p304-329
ラフマニノフS 参考文献 伊藤悠貴 『ラフマニノフ考 : チェロ奏者から見たその音楽像 : S.V.ラフマニノフ生誕150年記念』 恵雅堂出版 2023.11 p1-4b
リデルハートBH 著作一覧 リデルハートBH 『第二次世界大戦 下 改版』 中央公論新社 2023.12 p466-465
劉慈欣 邦訳書リスト 劉慈欣 『白亜紀往事』 早川書房 2023.11 p220-221
ルキアノス 文献 ルキアノス 『ペレグリノスの最期』 京都大学術出版会 2023.10 p418-425
レヴィ=ストロースC 著作 ヤーコブソン* 『ヤーコブソン/レヴィ=ストロース往復書簡 : 1942-1982』 みすず書房 2023.11 p457-458
レーニンVI 参考文献 レーニンVI 『レーニン・セレクション』 平凡社 2024.1 p313-314
レオナルド・ダ・ビンチ 参考文献 片桐頼継 『レオナルド・ダ・ヴィンチ : 伝説と実像と』 講談社 2023.10 p257-266
レノンJ 参考文献 大石紘一郎 『ジョンとヨーコの政治学 : 不条理を撃つ』 早稲田大出版部 2023.12 p197-202
ロッシーニGA 参考文献 水谷彰良 『美食家ロッシーニ : 食通作曲家の愛した料理とワイン』 春秋社 2024.1 p66-76b

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有木太一(ありき・ふとし)略歴

 1968年11月、東京都杉並区の産婦人科で生まれ、世田谷区で乳幼児期を過ごし、小学校入学時に群馬県に移る。市立の小・中学校と県立の高校を卒業し、少し長い浪人期間を経て、早稲田大学第二文学部(現文化構想学部・文学部)に入学。“大学5年生”の時、図書館司書資格関係の講座を受講し、深井人詩・中西裕両先生に師事。この縁で、2018年2月「最近の書誌図書関係文献」を引き継ぐことになった。また、『書誌年鑑』2016・2017年版で編集作業を見習い、2018年版から編者に就任した。現在は東京都特別区西部在住。

 これまで連載を続けられた中西裕先生は、連載開始から満10周年となる2018年1月をもってご勇退されました。2008年2月からの10年間、本当にお疲れさまでした。この2月からは、有木太一が担当します。未熟者ですが微力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。体裁や掲載ルールなどは、基本的にこれまでと同じです。

2018年2月

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2008年「最近の書誌図書関係文献」再開にあたって (中西裕)

 『日本古書通信』誌で長期にわたって連載され、昨年7月をもって終了した「最近の書誌図書関係文献」が日外アソシエーツ社のご厚意でここに復活することとなった。

 歴史をたどってみると、書誌学者天野敬太郎が昭和15年に連載を始め、戦争が激しくなったために昭和19年に中断、10年のブランクを経て戦後昭和29年に再開されている。天野は昭和42年に手を引き、深井人詩氏にバトンタッチされた。その後渡辺美好が共編者となった時期を経て、最後に中西が引き継ぐこととなった。中断期間はあるものの、想像を絶するほど長い時代にわたって、この連載は書誌の世界を眺めてきたことになる。

 再開される本連載では『日本古書通信』誌での形式を基本的にすべて踏襲することとした。したがって、ここで紹介していくのは新しく編まれた書誌・目録である。1冊全体が書誌であるものはもちろん、研究書に収められた参考文献なども対象とする。あるいは著作家の伝記に付けられた年譜も著作物が記されていれば採録することとする。もうひとつの柱である「図書関係文献」は年に1回程度とりあげることとなろう。唯一異なるのは書名等の長さに制限を加える必要がなくなったことぐらいである。

 Webの世界に親しんでいない方にご覧いただけないのは残念である。携帯電話を持たず、電子辞書も敬遠している、本質的に活字人間である編者としては、できることなら印刷媒体での再開を企図していたのが正直なところだが、時代は想像以上に進んでいる。昨秋、新語事典が1種を残して刊行休止と伝えられたのは象徴的な事態であった。Web上での新語検索が主流となったことによるという。暮になると店頭に山のように詰まれていた新語辞典を見ることがもうなくなるのかと思うと、まことに寂しい。>

 ともあれ、こうして再開されることは編者にとってもまことにありがたいことである。1年間の「書誌の書誌」を集積した『書誌年鑑』を発行する出版社のホームページ上で連載できることはあらゆる意味で願ってもないことである。ぜひご活用いただき、あわせて漏れているもののご指摘などを伺えるとすれば、Webでの公開の意義も高まることであろう。

2008年2月15日 中西 裕

中西裕(なかにし・ゆたか)略歴

 昭和25年6月28日生。東京都出身。早稲田大学第一文学部日本史専修卒。早稲田大学図書館に勤務。平成13年3月退職。同年4月、昭和女子大学短期大学部助教授、平成27年3月、昭和女子大学人間社会学部教授を最後に退職。現在、国士舘大学、昭和女子大学、早稲田大学非常勤講師。 図書館情報学の中でもレファレンス・サービスの基礎となる「書誌の書誌」の作成および図書館史を中心に研究。 編著書に『書誌年鑑』、『日本雑誌総目次要覧』、『ホームズ翻訳への道:延原謙評伝 』、論文等に「天野敬太郎の書誌観」、「天岩屋神話と謡曲「絵馬」」、「音楽を聴く津田左右吉」など。

2015年4月現在

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