最近の書誌図書関係文献
(有木太一編)

第223回 世界地歴編(2026年8月)

2026.8.10 update

キーワード 書誌表示 編著者名 『書名 巻次』/「誌名 巻.号.通号」 発行所 発行年月 掲載頁
アーミッシュ 参考文献資料 ノルトSM 『アーミッシュ全史 : 宗教改革時代から現代まで』 明石書店 2026.1 p382-363
アイルランド史 引用文献一覧 田多良俊樹 『空腹のアイルランド : ジェイムズ・ジョイスの大飢饉表象を読み解く』 春風社 2026.2 p177-186
アフリカ 参考文献 遠藤貢 『アフリカ : 「経済大陸」の行動原理と地政学』 中央公論新社 2026.3 p249-245
アメリカ合衆国 参考文献 バーダマンJM 『地図で読むアメリカ』 朝日新聞出版 2026.2 6pb
アメリカ教育 参考文献 宮口誠矢 『ホームスクールと義務教育 : 米国の制度設計と日本への示唆』 岩波書店 2026.2 p215-233
アルジェリア史 参考文献 黒田友哉 『アルジェリア戦争 : フランスと戦後世界をつくった植民地独立闘争』 中央公論新社 2026.1 p179-191
アルバニア ブックガイド 井浦伊知郎 『アルバニアを知るための60章』 明石書店 2026.1 p356-366
アングロサクソン語 参考文献* 藤井香子 『古英語への扉』 大修館書店 2026.1 p152-154
イギリス史 参考文献 グッドマンR 『チューダー朝英国人の日常生活 : 貴族から農民まで 下』 原書房 2026.1 p6-11b
イスラエル 参考文献 ソカッチD 『イスラエル : 人類史上最もやっかいな問題 増補新版』 NHK出版 2026.2 p30-33b
イラン文学 参考文献 木下実紀 『イラン立憲革命前夜の翻案文学 : 翻訳・創作・思想の交錯』 大阪大出版会 2026.1 p202-214
インド思想 参考文献表* 吉水清孝 『インド思想史 上』 春秋社 2026.2 p12-31b
インパール作戦 参考文献資料 砂金文昭 『インパールに陽は落ちて : 還らざる青春の墓標』 文芸社 2026.3 p208-209
エーゲ文明 参考文献 周藤芳幸 『ミケーネ文明 : 古代ギリシアの原像』 岩波書店 2026.3 p1-9b
欧州統合 参考文献一覧 ヴァルルゼL 『戦後ヨーロッパはいかに構築されたか : 政治・経済・アイデンティティ』 中央公論新社 2026.1 p214-203
カナダ史 ブックガイド 細川道久 『カナダの歴史を知るための52章 2版』 明石書店 2026.3 p363-370
樺太 参考文献 鈴木仁 『樺太郷土文化誌 : 地名・史跡・博物館』 北海道大出版会 2026.2 p186-191
カロリング朝 参考文献 プリュムのレーギノ 『カロリング朝年代記 : 813~906年』 知泉書館 2026.3 p20-31b
ガンダーラ美術 参考文献 田辺理 『ガンダーラ仏教美術の謎 : シルクロードが生んだ仏像と「愛の楽園」』 光文社 2026.2 p284-282
ギリシア古代 参考文献一覧 橋場弦* 『探究する古代ギリシア・ローマ史』 山川出版社 2026.2 p250-263
キリスト教 参考文献 岡本亮輔 『キリスト教入門の系譜 : 内村鑑三、遠藤周作から渡辺和子、オンライン教会まで』 中央公論新社 2026.1 p270-263
シオニズム 文献一覧 小森謙一郎 『「反セム」の思想史 : 持続するナクバの起源について』 青土社 2026.5 p7-18b
ジャイナ教 文献案内 渡辺研二 『ジャイナ教』 講談社 2026.5 p243-250
スペイン史 読書案内 内村俊太* 『スペイン史入門』 昭和堂 2026.4 p283-285
スラブ語 参考文献 大山祐亮 『共通スラヴ語 : 比較言語学の方法と実践』 東京大出版会 2026.2 p359-377
世界史 参考文献 ヘイウッドJ 『大西洋前史 : コロンブス以前、伝説と冒険の海』 河出書房新社 2026.4 p423-417
楔形文字 参考文献 小林登志子 『楔形文字が語る古代オリエント : 都市と文明の興亡史』 新潮社 2026.4 p280-278
ソウル 参考文献 原智弘* 『歩いて知ろう!ソウル・スタディーズ : 旅行から留学まで』 朝日出版社 2026.3 p282-287
中近東政治 引用参考文献 末近浩太 『中東政治史』 法律文化社 2026.2 p218-226
中国文化大革命 参考文献 楊海英 『未完の中国文化大革命 : 毛沢東と日本の連動』 PHP研究所 2026.1 p304-318
ドイツ企業 参考文献 高橋宏幸 『ドイツ・コンツェルンの現代的展開 : 人的結合における交錯的兼任関係と環状的結合関係』 中央大出版部 2026.1 p541-562
東南アジア政治 引用参考文献 岡本正明* 『現代東南アジア政治』 法律文化社 2026.1 p216-223
日伊交流 参考文献 ヴァッターニM 『日出ずる国へ : イタリア外交官の日伊交流再発見の旅』 三修社 2026.2 p214-221
日英貿易 参考文献一覧 玉村紳 『戦間期日英帝国間貿易史 : アジア・アフリカを巡る「商品連鎖」』 大阪大出版会 2026.2 p203-214
日露戦争 参考文献一覧 飯倉章 『日露戦争と日本像の転換 : 欧米のまなざしから』 吉川弘文館 2026.1 p273-286
バイキング 参考文献 ボドワンP 『ヴァイキングの軌跡』 白水社 2026.3 p2-5b
ハムラビ法典 参考文献 中田一郎 『ハンムラビ法典』 講談社 2026.5 p323-342
ハンガリー史 参考文献 南塚信吾 『図説ハンガリーの歴史 増補改訂』 河出書房新社 2026.1 p147-146
反ナチ運動 参考文献 土山優 『アンネは、なぜ死んだのか : 十年間の旅の記録』 新日本出版社 2026.4 p217-221
フィリピン政治 参考文献 日下渉 『フィリピン : 強権を求めた「新生」への希望』 岩波書店 2026.4 p1-11b
フランス史 文献一覧 橋詰かすみ 『ジュネーヴ共和国騒乱とルソー : 焚書から偉人視までの受容史』 勁草書房 2026.1 p323-337
ベトナム経済 参考文献 菊池正 『ベトナムの経済読本 : 発展の光と陰 改訂増補』 一藝社 2026.2 p152-157
北極地方 文献一覧 高倉浩樹 『海からみた北極域 : グローバル化を生きる先住民社会』 新泉社 2026.2 p1-22b
満洲語 参考文献 包聯群 『満洲の言語』 三元社 2026.3 p562-565
ヨーロッパ中世 参考文献 河原温* 『図説中世ヨーロッパの暮らし 増補』 河出書房新社 2026.2 p135-134
ラテンアメリカ史 引用文献 渡邉利夫 『世界政治から語るラテンアメリカの歴史 : 植民地時代から今に続く歴史の重み』 明石書店 2026.5 p391-409
ルネサンス哲学 参考文献 山本佳生 『ユマニスムの「場」 : 初期近代におけるコモンプレイス・ブックの理論と実践』 法政大出版局 2026.4 p1-30b
ローマ(古代) 参考文献 南川高志 『ローマ人の心 : 古代帝国の実像に迫る』 講談社 2026.2 p315-331
ロシアウクライナ関係 参考文献 小泉悠 『現代戦争論 : ロシア・ウクライナから考える世界の行方』 筑摩書房 2026.2 p1-13b
ロシア革命 参考文献 太田就士 『ロシア革命の歩き方 : ペトログラード・ガイドブック』 パブリブ 2026.3 p212-214

凡 例

  : 他件名・書誌表示・編者略
 〈 〉 : 書誌部分編者
 p1-3b : 後付部分に書誌があって、頁付がある場合
 3pb : 後付部分に書誌があって、頁付がない場合
  : 図書単行書誌
 ks : 菊判
 46s : 四六判
 p7」 : 第7頁1頁のみのもの
 89p : 全頁
 prr : 各章末

編者:有木太一ふとし紹介

 1968年11月、東京都杉並区の産婦人科で生まれ、世田谷区で乳幼児期を過ごし、小学校入学時に群馬県に移る。市立の小・中学校と県立の高校を卒業し、少し長い浪人期間を経て、早稲田大学第二文学部(現文化構想学部・文学部)に入学。“大学5年生”の時、図書館司書資格関係の講座を受講し、深井人詩・中西裕両先生に師事。この縁で、2018年2月「最近の書誌図書関係文献」を引き継ぐことになった。また、『書誌年鑑』2016・2017年版で編集作業を見習い、2018年版から編者に就任した。現在は東京都特別区西部在住。

 これまで連載を続けられた中西裕先生は、連載開始から満10周年となる2018年1月をもってご勇退されました。2008年2月からの10年間、本当にお疲れさまでした。この2月からは、有木太一が担当します。未熟者ですが微力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。体裁や掲載ルールなどは、基本的にこれまでと同じです。

2018年2月 有木太一

2008年「最近の書誌図書関係文献」再開にあたって(中西ゆたか

 『日本古書通信』誌で長期にわたって連載され、2007年7月をもって終了した「最近の書誌図書関係文献」が日外アソシエーツ社のご厚意でここに復活することとなった。

 歴史をたどってみると、書誌学者天野敬太郎が昭和15年(1940年)に連載を始め、戦争が激しくなったために昭和19年(1944年)に中断、10年のブランクを経て戦後昭和29年(1954年)に再開されている。天野は昭和42年(1967年)に手を引き、深井人詩氏にバトンタッチされた。その後渡辺美好が共編者となった時期を経て、最後に中西が引き継ぐこととなった。中断期間はあるものの、想像を絶するほど長い時代にわたって、この連載は書誌の世界を眺めてきたことになる。

 再開される本連載では『日本古書通信』誌での形式を基本的にすべて踏襲することとした。したがって、ここで紹介していくのは新しく編まれた書誌・目録である。1冊全体が書誌であるものはもちろん、研究書に収められた参考文献なども対象とする。あるいは著作家の伝記に付けられた年譜も著作物が記されていれば採録することとする。もうひとつの柱である「図書関係文献」は年に1回程度とりあげることとなろう。唯一異なるのは書名等の長さに制限を加える必要がなくなったことぐらいである。

 Webの世界に親しんでいない方にご覧いただけないのは残念である。携帯電話を持たず、電子辞書も敬遠している、本質的に活字人間である編者としては、できることなら印刷媒体での再開を企図していたのが正直なところだが、時代は想像以上に進んでいる。昨秋、新語事典が1種を残して刊行休止と伝えられたのは象徴的な事態であった。Web上での新語検索が主流となったことによるという。暮になると店頭に山のように詰まれていた新語辞典を見ることがもうなくなるのかと思うと、まことに寂しい。

 ともあれ、こうして再開されることは編者にとってもまことにありがたいことである。1年間の「書誌の書誌」を集積した『書誌年鑑』を発行する出版社のホームページ上で連載できることはあらゆる意味で願ってもないことである。ぜひご活用いただき、あわせて漏れているもののご指摘などを伺えるとすれば、Webでの公開の意義も高まることであろう。

2008年2月15日 中西 裕(昭和女子大学教授)

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