最近の書誌図書関係文献
(有木太一編)

第219回 外国人名編(2026年4月)

2026.4.14 update

キーワード書誌表示編著者名『書名 巻次』/「誌名 巻.号.通号」発行所発行年月掲載頁
オースターP作品<柴田元幸>『バウムガートナー』新潮社2025.12p210-212
ギイ・ブラシェA参考文献マクマハンA『アリス・ギイ・ブラシェ : 世界初の女性映画監督』水声社2026.1p284-277
(71-78b)
クライスラーF参考文献シュミットM『フリッツ・クライスラー : 変幻自在なヴァイオリニスト』音楽之友社2025.10p24-25b
コリータM著作リストコリータM『穢れなき者へ』新潮社2025.9p613-615
サヴィンコフBV書誌アレクサンドロフV『ロシアの鎖を断ち切るために : 皇帝とボリシェヴィキを相手に闘ったボリス・サヴィンコフ』作品社2025.9p744-728(41-57b)
サガンF書誌メイエル=スタブレーB『フランソワーズ・サガン : 伝説的作家の実像』悠書館2025.10p424-434
サッチャーM参考文献池本大輔『サッチャー : 「鉄の女」の実像』中央公論新社2025.10p316-310
シェリングFWJ文献一覧松山壽一『シェリング自然哲学の諸相』萌書房2025.12p5-22b
シュトックハウゼンK参考文献松平敬『カールハインツ・シュトックハウゼン : 私は音になる』水声社2026.1p177-183
シュミットC参考文献松本彩花『独裁と喝采 : カール・シュミット<民主主義>論の成立』慶應義塾大出版会2025.9p7-18b
シュルヴィッツU著作一覧シュルヴィッツU『シュルヴィッツの絵本論 : 絵本づくりの実践ノウハウ』玉川大出版部2025.9p353-350(28-31b)
シュレーゲルベルガーF文献資料*フェルスターM『不法に仕えた法律家 : フランツ・シュレーゲルベルガー : ヒトラー・ナチス政権下で活躍した法律家の生涯と業績』アルファベータブックス2025.10p498-474
ショパンF参考文献岡部玲子『ショパンの楽譜、どの版を選べばいいの? : エディションの違いで読み解くショパンの音楽 増補新版』ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス2025.10p201-209
スマナサーラA略史スマナサーラA『自伝 : 第二の仏教伝来記』サンガ新社2025.11p242-248
セゼールA参考文献尾立要子『エメ・セゼール : 「黒人」の発明』筑摩書房2025.10p335-343
総主教ニーコン参考文献原求作『総主教ニーコンとその時代』水声社2025.9p347-350
チャーチルW史料参考図書ケルソディF『チャーチル伝』作品社2025.12p720-715
テイラーFW参考文献渡部直樹『テイラー「科学的管理法」再考 : AI時代の今こそ、テイラーに学ぶ』中央経済社2025.10p193-197
杜甫参考文献千葉ともこ『飲中八仙歌 : 杜甫と李白』新潮社2025.12p397-398
ニューマンB参考文献吉田侑李『バーネット・ニューマンと戦後アメリカ抽象表現主義』中央公論美術出版2025.11p497-519
ハーンL参考文献青山誠『小泉八雲とその妻セツ : 古き良き「日本の面影」を世界に届けた夫婦の物語』KADOKAWA2025.9p214-215
ハイデガーM参考文献桑野耕三『ハイデガー存在論の開明 : 存在がある』北樹出版2025.10p682-688
莫言日本語訳<井口晃>『赤い高粱 下』岩波書店2025.12p483-484
ハプスブルク家参考文献川成洋『ハプスブルクの文化を知るための71章』明石書店2025.11p471-478
ヒッチコックAJ参考文献ミラーDA『ヒッチコックをさがせ! : 超近接的映画鑑賞のすすめ』慶應義塾大出版会2025.10p1-4b
フィッツジェラルドFS参考文献宮脇俊文『ラプソディー・イン・ギャツビー : ジャズ・エイジの音』小鳥遊書房2025.11p182-180
フーコーM参考文献中谷陽二『ミシェル・フーコーと狂気のゆくえ : 我狂う、ゆえに我あり』講談社2025.12p265-272
フッサールE参考文献高野孝『意味と時間 : フッサールにおける意味の最根源への遡行』知泉書館2025.9p569-578
プラトン文献表プラトン『パイドン : 魂の不死について 改版』岩波書店2025.9p221-222
フリードリヒCD参考文献ブッシュW『カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ』三元社2025.10p1-5b
ブローティガンR参考文献藤本和子『リチャード・ブローティガン』筑摩書房2025.10p302-306
ブロンテC使用文献一覧杉村藍『語りとヴィジュアリティ : シャーロット・ブロンテの一人称小説を読む』春風社2025.12p257-265
ベンヤミンW論考<清水一浩>『ベンヤミン読解』月曜社2025.10p377-380
ボウイD参考文献野中モモ『デヴィッド・ボウイ : 変幻するカルト・スター 増補新版』筑摩書房2026.1p298-302
ポパーK著作(抄録)ポパーK『出発点 : 私の知的発展』岩波書店2025.12p17-34b
ポロックG編著一覧ポロックG『視線と差異 : フェミニズムで読む美術史』筑摩書房2025.10p499-498
ボンヘッファーD文献表ティーツC『ディートリヒ・ボンヘッファー : 抵抗に生きた神学者』新教出版社2025.11p210-214
マラブーC文献目録西山雄二『カトリーヌ・マラブーの哲学 : 脱構築の可塑性』読書人2025.10p1-19b
マンガーCT推薦図書カウフマンPD『チャールズ・T・マンガーの金言』日経BP日本経済新聞出版2025.9p562-563
ミドハト・パシャ参照文献<佐々木紳>『ミドハト・パシャ裁判記 : 近代オスマン帝国政治秘史』東京大出版会2026.1p389-390
ミルハウザーS著作一覧<柴田元幸>『高校のカフカ、一九五九』白水社2025.12p190-192
ミレイESV引用文献別府恵子*『異端のモダニスト : エドナ・セント・ヴィンセント・ミレイのソネットを読む』春風社2025.9p289-293
毛沢東参考文献高暁彦『毛沢東時代の統治と民兵』名古屋大出版会2025.10p7-22b
モーツァルトWA参考文献小宮正安『モーツァルトが駆け抜けた時代』春秋社2026.1p6-10b
ライトFL参考文献フランク・ロイド・ライト建築物保存協会『フランク・ロイド・ライト最新建築ガイド 新装改訂』エクスナレッジ2025.10p162-163
リーY参考文献<篠森ゆりこ>『自然のものはただ育つ』河出書房新社2025.11p193-194
レーヴィットK参考文献大澤真生『二人称的他者と両義性の倫理 : カール・レーヴィットの共同相互存在論』勁草書房2025.12p7-12b
レッシングGE参考文献*レッシングGE『レッシング喜劇選集』同学社2025.9p315-319
レナードE著作リストレナードE『ビッグ・バウンス』新潮社2025.9p415-424
レノンJ参考文献青木冨貴子『ジョン・レノン運命をたどる : ヒーローはなぜ撃たれたのか』講談社2025.12p296-302

凡 例

  : 他件名・書誌表示・編者略
 〈 〉 : 書誌部分編者
 p1-3b : 後付部分に書誌があって、頁付がある場合
 3pb : 後付部分に書誌があって、頁付がない場合
  : 図書単行書誌
 ks : 菊判
 46s : 四六判
 p7」 : 第7頁1頁のみのもの
 89p : 全頁
 prr : 各章末

編者:有木太一ふとし紹介

 1968年11月、東京都杉並区の産婦人科で生まれ、世田谷区で乳幼児期を過ごし、小学校入学時に群馬県に移る。市立の小・中学校と県立の高校を卒業し、少し長い浪人期間を経て、早稲田大学第二文学部(現文化構想学部・文学部)に入学。“大学5年生”の時、図書館司書資格関係の講座を受講し、深井人詩・中西裕両先生に師事。この縁で、2018年2月「最近の書誌図書関係文献」を引き継ぐことになった。また、『書誌年鑑』2016・2017年版で編集作業を見習い、2018年版から編者に就任した。現在は東京都特別区西部在住。

 これまで連載を続けられた中西裕先生は、連載開始から満10周年となる2018年1月をもってご勇退されました。2008年2月からの10年間、本当にお疲れさまでした。この2月からは、有木太一が担当します。未熟者ですが微力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。体裁や掲載ルールなどは、基本的にこれまでと同じです。

2018年2月 有木太一

2008年「最近の書誌図書関係文献」再開にあたって(中西ゆたか

 『日本古書通信』誌で長期にわたって連載され、2007年7月をもって終了した「最近の書誌図書関係文献」が日外アソシエーツ社のご厚意でここに復活することとなった。

 歴史をたどってみると、書誌学者天野敬太郎が昭和15年(1940年)に連載を始め、戦争が激しくなったために昭和19年(1944年)に中断、10年のブランクを経て戦後昭和29年(1954年)に再開されている。天野は昭和42年(1967年)に手を引き、深井人詩氏にバトンタッチされた。その後渡辺美好が共編者となった時期を経て、最後に中西が引き継ぐこととなった。中断期間はあるものの、想像を絶するほど長い時代にわたって、この連載は書誌の世界を眺めてきたことになる。

 再開される本連載では『日本古書通信』誌での形式を基本的にすべて踏襲することとした。したがって、ここで紹介していくのは新しく編まれた書誌・目録である。1冊全体が書誌であるものはもちろん、研究書に収められた参考文献なども対象とする。あるいは著作家の伝記に付けられた年譜も著作物が記されていれば採録することとする。もうひとつの柱である「図書関係文献」は年に1回程度とりあげることとなろう。唯一異なるのは書名等の長さに制限を加える必要がなくなったことぐらいである。

 Webの世界に親しんでいない方にご覧いただけないのは残念である。携帯電話を持たず、電子辞書も敬遠している、本質的に活字人間である編者としては、できることなら印刷媒体での再開を企図していたのが正直なところだが、時代は想像以上に進んでいる。昨秋、新語事典が1種を残して刊行休止と伝えられたのは象徴的な事態であった。Web上での新語検索が主流となったことによるという。暮になると店頭に山のように詰まれていた新語辞典を見ることがもうなくなるのかと思うと、まことに寂しい。

 ともあれ、こうして再開されることは編者にとってもまことにありがたいことである。1年間の「書誌の書誌」を集積した『書誌年鑑』を発行する出版社のホームページ上で連載できることはあらゆる意味で願ってもないことである。ぜひご活用いただき、あわせて漏れているもののご指摘などを伺えるとすれば、Webでの公開の意義も高まることであろう。

2008年2月15日 中西 裕(昭和女子大学教授)

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