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第12回 図書館サポートフォーラム賞受賞者(2010/4/13 授賞式) 
ユニークで社会的に意義のある各種図書館活動を表彰し、図書館活動の社会的広報に寄与することを目的に設立した本賞も第12回を迎えました。2010年2月23日に開催された図書館サポートフォーラム表彰委員会にて、ノミネートされた10候補について選考を行い、その結果、木原祐輔氏、吉村敬子氏、神奈川県立川崎図書館のご三方の表彰を決定致しました。表彰理由は以下の通りです。
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木原祐輔氏 (キハラ株式会社会長) - キハラ株式会社の代表を1965年から最近まで50年近くつとめ、一貫して良質の図書館用品を提供してきた。2004年からはキハラ創業90周年記念事業としての「歴史的図書館用品の調査・収集・保存」事業を、日本図書館協会からの委託を受けて先導して行っている。
- これは図書館用品の一層の品質向上をはかるとともに、近代日本図書館史研究に多大の貢献をもたらすものである。故清水正三氏が提唱された「図書館博物館構想」を、ぜひ実現できるよう、これを契機に、図書館界あげての支援体制ができることへの期待も込めて表彰する。
水谷長志氏のお祝いの言葉 
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吉村敬子氏 (元米国議会図書館勤務) - WDC(ワシントン文書センター)に保存され、後に米国議会図書館の現アジア部日本課に移送された、日本の戦前・戦後検閲資料ならびに文書の目録が、前2冊(米国議会図書館発行)に続くものとして、今回「戦前・戦後検閲資料及び文書」全3巻としてまとめられ、2009年7月に文生書院から刊行された。
- この目録は主要な資料・文書には注訳がつけてあり、全ての資料・文書は原本にあたった上で、原稿を作成したものである。著者である吉村敬子さんは、東洋文庫、ハーバード大学イエンチン図書館、米国議会図書館などに勤務し、その目録作成の経験を生かし、1998年の退職後に本書をまとめられた。単なる目録ではなく、詳細な注訳がなされた労作である。
- 長年の経験を生かして執筆された本書を、昭和史研究に必携の貴重な著作として評価し、表彰する。
古賀節子氏のお祝いの言葉 
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神奈川県立川崎図書館 - 神奈川県立川崎図書館は、1958年に設立され、50年以上の歴史を有する公立の産業図書館である。県立図書館としては珍しいが、神奈川県立としては二つ目の図書館であったという事情もあり、一般的な公共図書館ではなく、最初から所在地である川崎市が京浜工業地帯の中心であったことから、その機関誌を「京浜文化」と命名するほどに、京浜地区の産業発展に寄与することを目指してきた。
- いわゆるビジネス支援図書館の草分け的な存在であり、しかも、神奈川県資料室研究会という地域密着の図書館支援組織を図書館設立直後から立ち上げ、図書館が地域を支え、行政も含む地域が図書館を支援し、活用するという理想的な図書館活動を行ってきた。ビジネス支援図書館の先駆として、さらに、神奈川県資料室研究会という支援組織の事務局として機能してきたことを高く評価し、表彰する。
末吉哲郎氏のお祝いの言葉 
図書館サポートフォーラム表彰事業について
図書館サポートフォーラム賞は、ユニークで社会的に意義のある各種図書館活動を表彰し、図書館活動の社会的広報に寄与することを目的として、図書館サポートフォーラムが設立した賞です。
図書館サポートフォーラムは1996年に発足しました。主に図書館を卒業された方や図書館から他の職種に転出された有志の集まりです。図書館の経験を踏まえながら、図書館で頑張っている方々をサポートしよう、というのが会の主旨です。
活動の中でも大きな柱である表彰事業は、我々が現職中に成し得なかった夢を見たいと思ったことに発しています。図書館はそれ自体が社会的な存在ですが、もっと従来の枠にはまらないユニークな活動をなさっている方々、また社会的にたいへん意義のある活動をなさっている方々を表彰することにより我々の夢を託そうと思った次第です。表彰事業が社会性を持つ事により現場の図書館の方々が日常の活動の中に目を向け、社会的にも図書館の意義をもっと認めてもらおう、大げさに言えばこの国の文化のためにも意義のあることではないかと思い表彰事業を始めたわけです。( 代表幹事 山崎久道)
随時、推薦を受け付けております
- 原則として一人一点の推薦でお願いいたします。
- 推薦対象は個人として下さい(団体の活動の場合は代表の方をご推薦ください)。
- 推薦状にご記入の上、詳細資料(雑誌・新聞記事、パンフレット、略歴等)を合わせてご応募ください。
- 資料添付のない推薦は無効となる場合があります。
→→「候補者推薦状」用紙はこちら
第11回 図書館サポートフォーラム賞受賞者(2009/4/14 授賞式)
藤野幸雄氏 (元・図書館情報大学副学長)- 国際文化会館図書室長の実務を経て、図書館情報大学教授・副学長、東京農業大学教授などを勤めた。図書館史、出版文化史の専門家として、『大英博物館』(岩波新書、1975年)から近著『図書館 この素晴らしき世界』までの70点以上に及ぶ著作は、「図書館についての啓蒙書」となっており、図書館の価値を一般の人にもわかりやすいように語り続けている。
木部 徹氏 ((有)資料保存器材)- 有限会社資料保存器材を創業し、新しい資料保存(コンサベーション)の実践に取り組み続けている。また、同社ホームページに、2005年から「ほぼ日刊資料保存」を立ち上げ、世界と日本の資料保存の動向を、広くしかも的確、迅速に、図書館、アーカイブズ、文化財関係者などに知らせている。講演、執筆など多数あり、主な著作には『容器に入れる』(日本図書館協会、1991年)、『図書館と資料保存』(雄松堂出版、1995年)、『IFLA 図書館資料の予防的保存の原則』(日本図書館協会、2003年)などがある。
大森一彦氏 (元・東北工業大学図書館)- 東北工業大学附属図書館の司書として永く勤務し、また書誌の研究者・作成者として、40年をかけて作成した寺田寅彦の書誌(『人物書誌大系36』日外アソシエーツ、2005年)の他、中谷宇吉郎、マイケル・ファラデイなどの物理学関係者書誌を作成した。さらに、私立大学図書館協会文献探索研究会の通信会員として、会誌『書誌メモ』、『書誌調査』、『文献探索』に書誌と書誌論を毎号寄稿し、会員や書誌関係者に明確な指針を与えた。
★図書館サポートフォーラム賞 特別表彰
末吉哲郎氏(前・図書館サポートフォーラム代表幹事)- 末吉哲郎さんは、経団連(現・日本経団連)図書館で様々な革新的な経営やサービスを実践されるとともに、関連の専門家のネットワークを形成し、その中からJOINT(雑誌記事索引経済産業編)を生み出すなど図書館界において先進的な試みを数多く実施されました。また、企業史料、美術・音楽などの分野でも、団体運営の手腕をいかんなく発揮され、こうした活動の充実に多大な寄与をされました。団体創りの集大成として創設した「図書館サポートフォーラム」では指導的な役割を果たし、独自のコンセプトに基づく「図書館サポートフォーラム賞」を発案されるなど、本会の運営に多大な貢献をされました。
- 戸田光昭氏・山崎久道氏講評
第10回 図書館サポートフォーラム賞受賞者(2008/4/11 授賞式)
飯島 朋子氏(元・一橋大学附属図書館勤務)- 一橋大学図書館の司書として永年勤められ、その間、多くの意欲的な業務報告を発表される傍ら、ブロンテ姉妹やギャスケルの研究や文献目録に関する著作を多数発表された。これらは、いずれも多忙な業務の合間を縫ってものされたものである。その一方、図書館や図書館員が登場する映画を渉猟し、その調査結果を類型化して発表された。このことは、図書館を社会に認知させる上で大きな効果があったと考えられる。
佐藤 正氏(ライブラリー・カフェ・ヴィッセン)- 大学で司書資格を取得され、都内の医学図書館、短大図書館で司書として永く勤務の後、コンピュータシステム会社に転じた。その後、「司書という職業の持つ意義を生かしたカフェを経営する」という年来の夢を実現させるために、会社を退職し、起業方法の研修、紅茶等食品提供に関する資格を取得した後、2006年4月に「ライブラリー・カフェ・ヴィッセン」を多摩市に開いた。カフェの心地よさ、ライブラリーの情報提供機能、コミュニティとしての人の交流という3点の明確で魅力的なコンセプトのもとに運営されている。
肥田 美代子氏(文字・活字文化推進機構理事長)- 児童文学作家であり、1989年参議院議員に初当選以来、国会において「国際子ども図書館」の設立に尽力するとともに、「子どもの読書活動推進法」「文字・活字文化振興法」を議員立法として実現させる運動の先頭に立ち、両法を成立させた。2007年10月、両法に基づく実際の推進機関として設立された「文字・活字文化推進機構」の理事長に就任し、読書文化や図書館の振興に力を尽くしている。
- 山崎久道表彰委員長講評
第9回 図書館サポートフォーラム賞受賞者(2007/4/13 授賞式)
平井 紀子氏(元文化女子大学図書館司書長)- 服飾の専門司書として長年にわたって実務に携わり、大学図書館の責任者として後進の指導にもあたられた。さらにその活動の中から、目録、索引、文献解題等ドキュメンテーション活動に励まれた。特に池田文庫の資料を対象に世界各国の服装を平易な文章で解説した『解題集』はわが国初の試みとして評価され、図書館司書としての新しい領域を開いた。
水谷 長志氏(東京国立近代美術館主任研究員)- 美術図書館の活動ならびに美術館やアートにおける情報システム、ドキュメンテーションでの先進的な取り組みを通じて斯界の発展に貢献するとともに、さまざまな関連団体の立ち上げや運営に尽力された。それを通じて、この分野の重要性を社会に知らしめるとともに、活動の国際化にも貢献された。
松岡 資明氏(日本経済新聞 文化部編集委員)- ジャーナリストの立場から、一貫して図書館やアーカイブズの重要性とその社会的意義につき紙面を通じて訴えてこられた。そのことを通じて、こうした機関や機能の社会的認知と正しい理解を大きく推進し、また図書館やアーカイブズで働く人々に社会への目を向けさせるとともに、関係者を力強く鼓舞された。
- 山崎久道表彰委員長講評
第8回 図書館サポートフォーラム賞受賞者(2006/4/20 授賞式)
松岡 享子氏(東京子ども図書館理事長)- (財団法人)東京子ども図書館は、児童室・文庫の運営、資料室(児童関係専門図書館)、調査研究、機関誌の発行、講演会、講習会、出版、人材育成などをおこなう、「子どもの読書」を専門主題とした、税金をまったく使わない、過去にその例を見ない、館種を越えた図書館である。意欲と信念と実行力と勇気と想像力の人、松岡享子氏ならではの仕事である。
近江 哲史氏(日本企業文化研究所所長)- 「図書館に行ってくるよ」、「図書館力をつけよう」などの著作は、1)図書館に関する広範囲にわたる、並々ならぬ勉強のあとをうかがわせる、2)その勉強で得た知識はよく咀嚼されていて、知恵として結実している、3)親しみやすい文章でその知恵の伝授が図られ、読者に「よし自分も」という気にさせる力を持つ。想像力豊かな図書館の非専門家ならではの仕事である。
高橋 晴子氏(大阪樟蔭女子大学学芸学部助教授)- 服飾・身装関係の資料収集、データベース化から始まり、民博などでの共同研究を踏まえた「身装概念コード、分類コード」の開発、更に最近の新聞小説挿絵、雑誌掲載写真等画像資料の批判的読み取りまで、常に新しい課題に挑みつつ学問研究とドキュメンテーションとの融合を目指し、著作物、雑誌編集等を通じてその成果の普及に努めてきた功績。
- 井上如表彰委員長講評
第7回 図書館サポートフォーラム賞受賞者(2005/4/15 授賞式)
菊池 佑氏(日本病院患者図書館協会会長、IFLA常任委員)- 岩手県出身。図書館短期大学別科修了。大学図書館勤務の傍ら、1974年日本病院患者図書館協会を設立し、国内の全国調査と欧米視察の知見を踏まえて、わが国初の専任司書担当の患者図書館となる県立静岡がんセンター「あすなろ図書館」を実現させるなど、病院患者図書館の調査・研究・普及活動で30年間常にパイオニアとして活動してきた。最近、芝大門(日赤の隣)に「いのちの図書館」を開設する等、活躍はとどまることを知らない。
京藤 松子氏(元アメリカンセンター資料室司書)- 米国ルイジアナ州立大学大学院図書館情報学修士課程修了。エール大学図書館東洋部に勤務し、日本研究・日米関係分野の研究者の研究支援に努めた後、帰国。1972年より米国政府機関であるアメリカンセンター資料室に33年間勤務、このたび退職した。その間、米国政府関係の日本国内への情報提供をはじめ最新の情報技術に関する情報提供、図書館情報学の学生・教師をはじめ日本人研究者の渡米準備への指導助言、「誰のための図書館」の翻訳出版、さらには日本の専門図書館協議会と米国 Special Libraries Association との強力なパートナーシップの確立に尽力するなど館界に多彩な貢献をした。今後の更なる活躍が期待される。
小林 是綱氏(山中湖情報創造館館長)- 山梨県立図書館司書、石和町立図書館設立(初代館長)を経て、初代館長として大泉村に八ヶ岳大泉図書館を建設し「金田一春彦ことばの資料館」を設置。一方、県内の図書館ネットワークなどパイオニアとしてIT化を推進、図書館資料のデジタル化による資産の共有をはかるため、NPO地域資料デジタル化研究会を立ち上げ、現在は山中湖に情報創造館を設立させ、その運営を受託している。館界の常識をこえた、斬新なアイディアと行動力の人である。
第6回 図書館サポートフォーラム賞受賞者(2004/3/18 授賞式)
金沢工業大学ライブラリーセンター(竺 覚暁館長)- 自動貸出返却装置とサブジェクトライブラリアン制度を両輪として、日本のリサーチ・ライブラリー全体の地位向上に貢献した功績。
多摩地域の図書館をむすび育てる会(代表:黒子恒夫氏)- 共同保存図書館をめざした東京都多摩地域の「たまむすびの会」の努力と、その先駆性の功績。
村橋勝子と「社史の研究」- 社史に含まれる情報提供の豊富な経験を基に、「社史の研究」を出版し、その制作と活用法に光を与えた功績。
第5回 図書館サポートフォーラム賞受賞者(2003/3/11 授賞式)
新田 満夫氏(雄松堂グループ代表)- 西洋古典に関する知見を基に、永年わが国の学術図書館界の蔵書構築に寄与し、図書館とその環境まで広く視野に入れたフェアの開催を通じて斯界の発展に貢献した功績。
波多野 宏之氏(国立西洋美術館)- 美術関係資料のドキュメンテーション界に永年にわたり指導的役割を果たし、IFLA等の国際機関を通じて内外の情報交流を促進した功績。
松下 鈞氏(国立音楽大学図書館)- 音楽関係のドキュメンテーションを通じ、学生教育の向上、出版、知識の普及を促進する等の指導的役割を果たした功績。
第4回 図書館サポートフォーラム賞受賞者(2002/2/14 授賞式)
財団法人 松竹大谷図書館- 国内随一の演劇・映画総合専門図書館を一民間団体として運営し、研究・教育など社会に貢献を続けている功績。
立川とラオスを絵本で結ぶ会- 絵本を翻訳しラオスへ送付する活動を通じて、市民の手による国際交流を行っている功績。
渡辺 順子氏- 文庫を運営し、ブックスタートの実践や布の絵本普及といった子供と本を結び付ける活動を行ってきた功績。
第3回 図書館サポートフォーラム賞受賞者(2001/2/15 授賞式)
深井 人詩氏- 日本における「書誌の書誌」の構築およびその研究会活動を通じて図書館界に貢献した功績。
図書館とともだち・鎌倉- 「市民が主役」の理念のもと地域図書館をサポートする幅広い活動をNPO団体として行ってきた功績。
むすびめの会- 様々な人々との共生の観点から図書館に多文化サービスが根付くことをめざし図書館と在住外国人を結びつけるための国際性豊かな活動の功績。
第2回 図書館サポートフォーラム賞受賞者(2000/2/16 授賞式)
本間 一夫氏(社会福祉法人 日本点字図書館理事長)- 1940年の開館以来、点字図書・録音資料等の製作貸出を通じて福祉の向上に寄与した功績。
三多摩レファレンス探検隊- 図書館の基幹業務であるレファレンスについて、自発的な研鑽を続け、その成果を共有して図書館活動の発展に寄与した功績。
安井 清子氏- ラオス難民の子ども図書館活動に積極的に取り組み、また、出版活動を通じた国際的貢献に寄与した功績。
第1回 図書館サポートフォーラム賞受賞者(1999/2/15 授賞式)
他の出版物などに許可なく転載することを禁じます。
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